陀羅尼助は奈良県民の万能薬?としてどの家庭でも常備薬として普及してます。

我が家にも常にあります。おなかをよく壊してた若いころには、外出先にも旅行時にも常に陀羅尼助は携帯していました。

薬自体は陀羅尼助(ダラニスケ)といい、飲みやすい丸薬にしたものを陀羅尼助丸(ダラニスケガン)と呼びます。

私は、3足蛙印の藤井利三郎薬房のフジイ陀羅尼助丸を常用しています。

吉野山では1300年前から伝わる伝統の製法のフジイ陀羅尼助丸

吉野町史によると、吉野山には江戸時代末期にはフジイ陀羅尼助丸はじめ5戸の製造所があったそうです。

奈良県天川村洞川にも、13軒の陀羅尼助製造所があります。

また、當麻寺中之坊の陀羅尼助あります。

陀羅尼助はお土産にも喜ばれます。

お土産になる薬ってなかなかないですね^^

陀羅尼助は便秘にも下痢にも効果?

陀羅尼助はおなかの調子が悪ければ、とりあえず飲む薬です。

下痢のときにのんでも便秘にならないのがうれしいポイントで、二日酔いにも効果はあります。

腸が疲れると食べ物を消化・吸収する力、水分を回収する力、便を体外に排出する力が弱まるため、便秘や下痢、臭いおならなどの症状が出るのです。さらに体の疲れなど全身の不調に繋がることもあるため注意が必要です。

暴飲暴食・野菜や果物をあまり食べない・お酒を飲む機会が多い・水分をあまり摂らないなど、腸疲労になる原因は様々です。一旦腸疲労が起こると、どんどん悪循環に陥ってしまうため、腸の疲労をとるためにも定期的に腸を休ませてあげるようにしましょう。弱った胃腸のサポートに和漢胃腸薬『陀羅尼助(ダラニスケ)』の活用もおすすめです。

とあるように、生薬を配合した薬ですから,胃腸など身体の調子を整える薬なんです。

陀羅尼助の名前の由来は

「陀羅尼助」は、修験道の開祖とされている役行者が伝えたといわれている和漢胃腸薬です。

文武天皇の時代(697~)に疫病が大流行し、役行者が大和国葛城の吉祥草寺境内に大釜を据え薬を作り、病人を救済したということです。

以来、陀羅尼助は山岳修験者の間で常備薬として用いられるようになったといわれています。

以前、テレビアニメの里見八犬伝にも登場していました!!

黄檗という木の皮を煎じ、煮詰めて、竹の皮の上に塗りつけたもので、
「陀羅尼助」は、本来、板状のコールタールの固まりみたいなものです。

適当な大きさに割って服用します。非常に苦いです。
「陀羅尼助丸」は、板状の陀羅尼助をそのまま丸薬にしたものと、それを基にセンブリなどの他の胃腸薬を混ぜて丸薬にしたものと二種類あります。

陀羅尼助の効果・効用は

同じ、陀羅尼助でも、メーカーによって微妙に成分が違いますので、表示されている効用も多少違います。

1回に飲む個数も、フジイ陀羅尼助は20粒ですが、他では30粒になっています。

フジイ陀羅尼助丸の効果

自然由来の成分だけを使っている和漢フジイ陀羅尼助は、おだやかにやさしく効く現代人の常備薬。おなかの調子が悪いなと
感じたときはもちろん、胃腸の弱い方は毎日飲んでいただいても結構です。

 

食欲不振(食欲減退)、胃部・腹部膨満感、消化不良、胃弱、食べ過ぎ(過食)、飲み過ぎ(過飲)、胸やけ、もたれ(胃もたれ)、胸つかえ、はきけ(むかつき、胃のむかつき、二日酔い・悪酔いのむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐に効果的です。

銭谷小角堂陀羅尼助の効果


食欲不振、吐き気、胃もたれ、二日酔い、便秘、軟便など弱った胃腸をしっかりとサポートいたします。

當麻寺中之坊の陀羅尼助の効果

役行者開山の当麻寺塔頭中之坊には、役行者秘伝の陀羅尼助が伝えられ、小角自ら水を加持した井戸などが伝わっています。

當麻寺中之坊に伝わる「陀羅尼助」の製法には、薬草を釜で煮詰める際に、導師が「陀羅尼」をお唱えし薬が良く効くように祈ります。この陀羅尼による「祈り」の力を封じ込めた薬なので「陀羅尼助」と呼ぶようになったということです。

丸薬は、小粒なので水と一緒に飲みこんでしまえば、苦さは感じません。丸薬を噛めば苦いですが、ニガウリと同じ位かもう少し苦いくらいでそれほどでもないです。後に苦みは残りますがそれほど嫌な苦みではないです。

正露丸みたいに強烈な匂いがないので、陀羅尼助の方が飲みやすいです。

陀羅尼助は万能薬?

個人差はあると思いますが、胃腸の調子が悪いとき

胸やけ、胃もたれ、はきけ、下痢の時などには万能薬です。

當麻寺中之坊では、飲み薬として服用するほかに、外用薬としても使われていたそう。
明治時代には、「・癪つかえ ・腹痛 ・ヤニ目 ・カスミ目 ・腫物 ・毒虫ハレ ・やけど ・切キズ ・牛馬ノ病、など」目薬にも使えると効能書きに書かれていたそうです。