日本誕生の物語と飛鳥文化を体感する旅
世界遺産候補「飛鳥・藤原の宮都」。
構成資産は広範囲に点在しており、1日ですべてを深く理解するのはなかなか大変です。
そこでおすすめしたいのが、2日間に分けて巡るモデルコース。
1日目は「国家誕生編」。
2日目は「天皇と飛鳥文化編」。
テーマを分けることで、飛鳥・藤原の魅力をより深く味わうことができます。
飛鳥 藤原 観光 モデルコース【1日目】日本誕生の舞台を巡る旅
テーマは
「豪族から国家へ」
です。
飛鳥で始まった国づくりの物語をたどります。
石舞台古墳
旅のスタートは飛鳥のシンボルから。
巨大な石室を持つ石舞台古墳は、蘇我馬子の墓と考えられています。
飛鳥時代最大の豪族・蘇我氏の権力を体感できる場所です。
まずは、
「なぜ飛鳥が政治の中心になったのか」
を考えながら見学してみましょう。
飛鳥宮跡
次は飛鳥時代の政治の中心地へ。
ここでは乙巳の変が起こり、大化の改新へとつながりました。
日本史の教科書で学んだ出来事が、実際に起こった場所です。
日本という国づくりが始まった舞台に立つことができます。
酒船石遺跡
飛鳥最大のミステリースポット。
巨大な石に刻まれた溝の用途は現在も謎のままです。
近くにある亀形石造物も見逃せません。
飛鳥の宮廷ではどのような儀式が行われていたのか。
想像がふくらむ場所です。
飛鳥寺
日本最初の本格的寺院です。
飛鳥大仏は約1400年前から人々の祈りを受け止めてきました。
蘇我馬子や善信尼の物語を知ると、飛鳥寺の見え方も変わります。
仏教という新しい文化が日本に根付いた原点です。
飛鳥水落遺跡
ここは日本最古の時計施設と考えられています。
飛鳥時代にはすでに水時計による時間管理が行われていました。
国家を運営するための仕組みが整えられていたことに驚かされます。
藤原宮跡
1日目のゴール。
飛鳥で始まった国づくりは、ここで日本初の本格的な都城として完成します。
広大な藤原宮跡に立つと、
「ここに都があったのか」
と圧倒されることでしょう。
国家誕生の物語を締めくくるのにふさわしい場所です。
飛鳥 藤原 観光 モデルコース【2日目】天皇と飛鳥文化を巡る旅
テーマは
「天皇と死後の世界、そして飛鳥文化」
です。
古墳を中心に飛鳥人の精神文化に迫ります。
牽牛子塚古墳
2日目はここからスタート。
美しく復元された八角形墳は全国でも珍しい存在です。
斉明天皇陵の有力候補とされており、
「天皇の墓とはどのようなものか」
を知る絶好の場所です。
キトラ古墳
四神図と天文図で有名な古墳です。
飛鳥人は星空を見上げ、宇宙を理解しようとしていました。
四神の館では貴重な展示を見ることができます。
飛鳥時代の知性と美意識を感じられるスポットです。
高松塚古墳
飛鳥美人で知られる女子群像。
鮮やかな壁画は飛鳥文化の華そのものです。
キトラ古墳と比較しながら見ると、より深く理解できます。
飛鳥時代の人々の服装や暮らしぶりも想像できます。
中尾山古墳
観光客にはあまり知られていませんが、世界遺産を語るうえで重要な古墳です。
文武天皇陵ではないかという説もあります。
牽牛子塚と並べて見ることで、飛鳥時代の天皇陵の特徴がよく分かります。
天武・持統天皇陵
旅の最後は飛鳥時代最大の夫婦へ。
壬申の乱を勝ち抜いた天武天皇。
そして藤原京を完成させた持統天皇。
飛鳥で始まった国づくりを完成へ導いた二人が眠る場所です。
ここでふと前日に訪れた藤原宮跡を思い出してください。
飛鳥で始まった物語が、ここで一本につながります。
飛鳥 藤原 観光 モデルコースでわかること
1日目は
- 石舞台古墳(豪族)
- 飛鳥宮跡(政治)
- 酒船石遺跡(祭祀)
- 飛鳥寺(仏教)
- 水落遺跡(国家制度)
- 藤原宮跡(都の完成)
を巡ります。
2日目は
- 牽牛子塚古墳(終末期古墳・天皇の陵墓)
- キトラ古墳(終末期古墳・宇宙観)
- 高松塚古墳(終末期古墳・文化)
- 中尾山古墳(終末期古墳・天皇の陵墓)
- 天武・持統天皇陵(終末期古墳・天皇の陵墓 国家完成)
を巡ります。
つまり、
1日目は「日本という国ができるまで」
2日目は「飛鳥人がどんな世界を見ていたのか」
を体感できるコースなのです。
飛鳥・藤原の宮都を訪れるなら、ぜひ2日間かけて日本誕生の物語を歩いてみてください。

