奈良県桜井市の長谷寺は十一面観音を本尊とする寺院で、

例年、春と秋に特別開帳され、長谷観音の御足に触れることができます。

通常は本堂の外から十一面観音さまを拝観していますが、特別開帳の時は本堂の中に入って観音様の御足に触れて「ご縁」を結べるのです。

私も、特別開帳の時2度ほどありがたく、御足に触れさせていただきました。

足元に触れられるもありがたいのですが、受付でいただける結縁の五色線をつけるだけでも、観音様に守られている気分になります。

長谷舞台の広さと霊木の観音像の大きさには圧倒されますが、是非、特別拝観で足に触れてみてください。

春は長谷寺を代表する花、ボタンのの見ごろや桜の時期にも重なりますし、秋は紅葉も一緒に楽しめます。

その長谷寺の特別拝観 2018の春は、西国33所草創1300年を記念しての特別の公開も開催されます。


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長谷寺の特別拝観2018は十一面観音さまの大画軸が大開帳

奈良の長谷寺は、3~4月の桜、4~5月の牡丹、6月の紫陽花、と「花の寺」としても人気で

紅葉や雪化粧も含め本堂の舞台からは長谷寺境内と周囲の山々と四季折々の景色が楽しむことができます。

長い登楼を上った国宝の本堂には、

高さが12メートルもある十一面観世音菩薩立像が

大観音特別拝観時には観音様のおみ足に触れることができます。

長谷寺の特別拝観2018 十一面観音さまの大画軸の大開帳って

2018年3月1日~5月31日に

西国草創1300年を記念して特別に大講堂に公開される

十一面観音さまの大画軸は

高さ1646.6cm、横幅622.6cm、その重量125.5kgの日本最大の「掛軸」
明応四年(1495年)に罹災した本尊十一面観世音菩薩を復興再建するため設計図として作られたと伝えられ、長谷寺本尊十一面観世音菩薩とほぼ原寸大に描かれたものです。

だそうです。

仰ぎ見る長谷の観音様の大きさもすごいですが、斜めに寝かせられたほぼ原寸大の十一面観世音菩薩を目の当たりにできるのもすごいです。

展示される大講堂も、普段は入れない本坊にあります。
十一面観音さまの大画軸が大開帳が開催される本坊は
寛文七年(1667)徳川将軍の寄進で建立されたが、明治四十四年(1911)炎上。現在の堂宇は大正十三年(1924)に再建されたもの。
総檜造りの大殿堂で、平成二十四年三月三十日奈良県指定有形文化財に登録されています。

長谷寺の十一面観音さまの大画軸の大開帳は御朱印も特別

大画軸公開に合わせ大画軸の御朱印も用意されています。
(特別拝観料が必要)

長谷寺の十一面観音さまの大画軸の大開帳

平成30年3月1日~5月31日
3月9:30~16:00
4月5月9:00~16:00
場   所  長谷寺 大講堂
拝 観 料  500円※入山料別途
御 朱 印 料  300円
※斜めに寝かせて展示いたします。

長谷寺の本尊大観音尊像の特別拝観2018年はあるの

もちろん、例年開催されている12m余りの身の丈を誇る十一面観音さまの特別拝観も行われます。

右手に錫杖、左手に水瓶蓮華を持った長谷寺式の大観音様。

平らな大盤石の上に立ち、両脇には難陀龍王(なんだりゅうおう)と雨宝童子(うほうどうじ)が仕えています。

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長谷寺の本尊大観音尊像の特別拝観って

特別拝観の入口で、係りの方に身体を清める塗香を左の掌にのせて頂きます。その香を両手を擦り合わせます。
このお香がいい香りです。
観音様とご縁が結ばれたというしるしの結縁の五色線を左手首に結んで頂き、御本尊のいらっしゃる内陣へ
五色線は仏の五つの智慧をあらわす白・赤・黄・青・黒の五色の糸より合わせて災いを除き、安心を与えるという腕輪だそうです。
長谷寺の本堂にも垂れ下がっている五色幕ですが、結縁の五色線を身に付けているだけで、不思議と仏様のご利益があるように安心します。

別売りで800円で購入できます。

御足に触れるのも順番待ちです。

いにしえより幾度となく擦られたであろう御足は黒光りしています。
足に触れて祈りを捧げます。混雑していると、片側だけにしてください!という係りの方の声がかかりますが、両足に祈りを捧げてる方もおられます。

御本尊との結縁を終えると、その周りに祀られていた徳川家の祠や裏観音を拝観します。

ここだけの話ですが、長谷寺の本尊大観音尊像の特別拝観をゆったりとできるオススメの方法があります。

長谷寺では朝のお勤めにも一般の参拝客も参加できるので、朝のお勤めに参加すると、特別拝観中はそのまま一般の参拝客の方が来る前に、特別拝観までさせていただけます。

桜も楽しめる、4月の初旬なら特別拝観も桜の長谷寺もゆったり楽しめます。
※十一面観音さまの大画軸の大開帳は少し離れた本坊なので、一般の入山時間からの見学になります。

本尊大観音尊像の特別拝観 2018

料金  1000円(入山料別途)
特別拝観期間中に限り入山料と特別拝観料を合わせて1300円の共通入山券が発行されていますので、入山チケット購入時に共通券を購入しましょう。

期間  2018年3月1日~6月30日
3月    9:30~16:00(拝観は16:30まで)
4月〜6月 9:00~16:00(拝観は16:30まで)

秋の日程は
10月13日(土)~12月2日(日)
9:30~16:00(拝観は16:30まで)

こちらの大きな観音様は鎌倉の長谷寺の観音様とのエピソードもあるんです。
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鎌倉の長谷寺と奈良の長谷寺の関係は

奈良長谷寺の観音様は、鎌倉長谷寺、吉備西大寺など、長谷観音と同木を伝える所が多いことでも有名です。

長谷寺のHPでは
近江国高島郡の岬に漂着した楠の霊木で造り上げられたと詳しい話が紹介されていますが、

鎌倉の長谷寺の観音様との有名な伝説もあります。

開基となる道明上人が、奈良の初瀬の山中に楠の巨木に出会い、その巨木で二体の観音像を刻み、
一体は奈良の初瀬に安置し(奈良の長谷寺)、
もう一体を祈祷のうえ、海に流すと15年後に三浦半島に流れ着き、
そちらを安置したのが鎌倉の長谷寺であるとのことです。