室生寺の紅葉は10月下旬に始まり、11月中旬~12月上旬が見ごろになります。
同じく、よくセットでまわられる、長谷寺も10月下旬~12月上旬が見ごろになります。
ウェザーニューズの紅葉見頃予想では、関東や甲信、東海、近畿、中国地方でやや遅い見頃を迎える見通し。だそうです。
室生寺と長谷寺は寺好きの方の聖地。紅葉もどちらもすばらしいです。紅葉シーズンには臨時バスも出るので、一緒に周られることをお勧めします。
室生寺・長谷寺は奈良市からは離れていて少し不便ですが、紅葉の季節はたくさんの観光客でにぎわいます。
長谷寺では、紅葉祭りの期間 (2019年は10月12日(土)〜12月1日(日))は、国指定重要文化財の10mを越える本尊十一面観音立像に直接触れてお参りをできる「特別拝観」(別途1000円必要)と秋季長谷寺寺宝展(無料)も開催しています。
臨時バスもありますが、公共交通機関近鉄&バスのアクセスならこちらの2つをゆっくり参拝するだけで、1日かかってしまいますが、平日の車でのアクセスの場合はもう1カ所まわれます。
おすすめは、フェノロサ絶賛という美しい 国宝十一面観音菩薩さまの聖林寺。
まだ、余裕があるようなら、藤原鎌足公が中大兄皇子と大化改新の密談を交わしたことから「談い(かたらい)山」と呼ばれる談山神社の紅葉も11月中旬~12月上旬と同じような時期になります。
談山神社(奈良)の紅葉も
見事な紅葉です。
他にも、三輪山がご神体の大神神社などもおすすめです。
室生寺の紅葉
室生寺は、国宝の日本一小さな五重塔や木造十一面観音立像をはじめ、重要文化財の木造十二神将立像など見どころ満載です。
写真家の土門拳さんも室生寺に強く魅かれ、三十年間、数十回も通い詰めたそうです。
室生寺は奈良県と三重県の県境に近い室生川の上流にあり、日本の典型的な山岳寺院で、室生川の北岸の室生山麓から中腹にかけて伽藍が建っています。
室生寺の紅葉の時期の情景は美しく、特に太鼓橋から五重塔までの参道が見どころ。
紅葉シーズンには、紅葉まつりや五重塔と紅葉の夜間ライトアップも行われます。
2019年の日程は
紅葉祭り :10月19日(土)~12月1日(日)
もみじ野点茶会:10月27日(日)、11月2日(土)、23日(土)
ライトアップ:11月9日(土)・10日(日)、16日(土)・17日(日)、22日(金)~24日(日)、29日(金)~12月1日(日)は17:00から20:00。
拝観料
大人600円、小人400円
ライトアップの時間帯は大人500円、小人300円
問い合わせ先:室生寺 0745-93-2003
奈良県宇陀市室生78
室生寺の仏像 2019は公開は?
東京国立博物館で奈良大和四寺のみほとけ展が開催されており、
室生寺からは国宝 十一面観音菩薩像、国宝 釈迦如来坐像、重文 地蔵菩薩像、重文 十二神将像(巳神、酉神)が出ているので、2019年の秋は、室生寺で、木造十一面観音立像を見ることができません。
今後も、残念なことに、室生寺の仏像といえば、金堂に並ぶ仏像が素敵でした。
五尊像(左から十一面観音立像(国宝)、文殊菩薩立像(重文)、本尊釈迦如来立像(国宝)、薬師如来立像(重文)、地蔵菩薩立像(重文)が横一列に並び、手前には運慶作と言われる十二神将立像(重文)が並び立っていましたが、宝物殿が完成したので、こんな風には、拝観することはできなくなってしまいました。
国宝木造十一面観音立像にお会いできるのは、宝物殿の落慶法要は2020年3月16日で、早ければ、3月17日からもしくは4月になり
宝物殿で国宝木造十一面観音立像や弥勒堂の釈迦如来坐像、十二神将立像の一部が移り常時拝観できるようになるそうです。
室生寺って
奈良時代の天武天皇の発願により役行者が創建。その後、空海が真言宗の道場の一つとして再興したとの伝承があります。
かつて高野山が女人禁制であったのに対し、室生寺は女人の参詣を許し「女人高野」と呼ばれ女性の信仰を集めました。
長谷寺の紅葉
境内にある木々が紅葉をはじめ、最盛期には山全体が赤く染まる見事な紅葉です。
回廊、登廊を登る道中の景色。本堂の三方が開けた舞台からの景色
長谷寺の紅葉 2019年の日程
2019年10月12日(土)~12月1日(日)8:30~17:00もみじまつり
カエデ、モミジ、イチョウの他、ドウダンツツジ、ヤマボウシ、ハナミズキ、ショウジョウノムラ など
おすすめスポットは 本堂内舞台の床に反射する紅葉と、本坊大玄関からのショウジョウノムラ
11月9日(土)には先着500名にふるまい茶会
11月23日(祝)には佐藤和也氏による篠笛奉納演奏
11月16日(土)から18日(月)までは山内各所で僧侶による法話が開催
時間 8:30~17:00
料金 入山料 中学生以上500円、小学生250円
住所 奈良県桜井市初瀬731-1
駐車場 70台普通車65台:500円/1回
長谷寺秋の特別拝観
10月12日(土)〜12月1日(日)の紅葉祭りの期間
国指定重要文化財の10mを越える本尊十一面観音立像に直接触れてお参りをする「特別拝観」(別途1000円必要)と秋季長谷寺寺宝展(無料)が開催。
時間 午前9時30分〜午後4時
料金 1000円(入山料別途)
聖林寺の紅葉
聖林寺は、談山神社から近鉄桜井駅方面に向かって山をおりていくと途中にあります。
712年に中臣鎌足の長子・定慧が創建したと伝わっています。
聖林寺は国宝に指定されているとても美しい観音さまです。天平時代の十一面観音があることで有名です。
この十一面観音はもともとは大神神社の神宮寺・大御輪寺にあったのですが、幕末ごろ、神仏分離令によって聖林寺に移されたのです。
営業:9:00~16:30
料金 大人:大人:400円
小学生:小学生:200円
奈良県桜井市下692
聖林寺 マンダラ展
2019年11月1日~30日 9:00~16:30の期間、聖林寺が秘蔵するマンダラや仏画十数点が年に一度公開されます。胎蔵界曼荼羅、金剛界曼荼羅、春日曼荼羅などの仏世界を描いたマンダラとともに、南天や千両、万両に紅い実がついた華やかな境内も楽しめます。
拝観料500円(マンダラ展含む)
談山神社の紅葉の見ごろ
https://narakanou.com/1798.html
室生寺の紅葉 宿泊は
室生寺のと長谷寺、談山神社、聖林寺の位置関係は下の地図で確認できます。
宿泊は、室生寺でゆっくりライトアップも楽しむなら、土門拳さんゆかりの橋本屋さんなど、また、長谷寺にも宿泊施設はいろいろあります。
次の日の予定にもよりますが、飛鳥・吉野・當麻寺等にも便利な橿原や大和八木周辺にはいいホテルもありますのでこちらも候補になりますね。