室生寺は、春の桜やシャクナゲ、秋の紅葉と女性に人気のお寺です。
日本最小の五重塔の光景が印象的ですが、仏像をはじめ、見どころ満載です。
紅葉のシーズンにはライトアップもされ、幻想的な姿を見せてくれます。
室生寺の見どころや所要時間、アクセスなどご紹介します。
また、室生寺から川をはさんで北側の山を1kmほど登ったところに、
室生 アート 公園 「室生山上公園 芸術の森」もあり、意外と近いんです。
室生寺周辺のおすすめポイントやランチもご紹介します。
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室生寺の見どころと所要時間
室生寺はお花の寺としても人気で、
4月中旬の桜
4月中旬〜5月上旬は3,000本シャクナゲ
初夏の青紅葉、秋の紅葉
冬の雪化粧
と、四季それぞれの顔を見せてくれます。
「金堂」「五重塔」「灌頂堂」の3つの国宝と「弥勒堂」「奥の院」の2つの重要文化財があり、安置されている仏像も国宝と重要文化財ばかりで、見ごたえたっぷりです。
国宝の仏像も3体あります。どれも、通年公開はされていますが、通常は遠くて見づらいですが、春と秋にお堂が特別公開され、近くで拝観することができます。
室生寺の見どころ
1.太鼓橋
室生寺の見どころは、朱塗りの太鼓橋からはじまります。
朱塗りの太鼓橋を渡ると
女人高野 室生寺と彫られた石碑のある表門
女人高野は、女人禁制であった高野山に対し、女性の参拝も許されていた室生寺の別名。
「表門」は普段、通行できないよう封鎖されているため、「太鼓橋」を渡ったら右へと歩き参拝受付へ。
2.仁王門
参拝受付を終えると、すぐ目に入るのが「仁王門」
※仁王門の屋根葺き替え作業のため仁王門が覆われております。2019年9月いっぱい、または10月の1週目までは
左手に変わった形の池を「バン字池」と言い、大日如来を表している。
3.鎧坂
春のシャクナゲ、秋の紅葉と、この「鎧坂」を下から仰ぐ風景はとても絵になる。
境内には約3,000本ものシャクナゲが育てられている。見頃は例年、4月末から5月の初旬ごろ。
室生寺の鎧坂って
仁王門を入り進むと、左手の石段があります。自然石積みの幅広い急な石段は「鎧坂」と呼ばれ、その両脇には石楠花や木々の枝が迫っています。登りだすと石段の頂きに金堂の屋根がみえてきます。
4.天神社拝殿・金堂・弥勒堂
「鎧坂」を登りきると、向かって右手に「天神社拝殿」、正面には「金堂」、左手には「弥勒堂」。
天神社拝殿の脇に巨岩に彫られた10本腕の軍荼利明王もおわすれなく。
「金堂」は国宝に指定。平安時代初期の建築ですが、江戸時代に増築。
「金堂」の屋根を、横から見ると、内陣に安置された仏像を拝むためのスペースが追加されていることがわかります。
内陣には、向かって右から地蔵菩薩立像、薬師如来立像、釈迦如来立像(本尊)、文殊菩薩立像、十一面観音菩薩立像の五尊像が並び、その手前には十二神将が安置されています。
特別拝観の時には、若いお坊さんが10分ほどわかりやすく説明してくれました。
五尊像はそれぞれに大きさや作風が違うことから、本来このお堂には、本尊の釈迦如来、地蔵菩薩、十一面観音菩薩の三体が安置されており、神様の本当の姿は仏様であるという「本地垂迹説」に基づいて、文殊菩薩と薬師如来が追加されたのではないかと言われているとのことでした。五尊像のそれぞれが、珍しい板光背をつけていることも特長です。なお、本尊・釈迦如来立像の背後の板壁には、帝釈天曼荼羅の板絵が隠れています。
「弥勒堂」は鎌倉時代の建築で、屋根はヒノキやサワラの木を薄く割って重ねた杮葺(こけらぶき)。
全面改修のため、屋根も葺き替えられていたようです。
周囲には縁をめぐらせている。「弥勒菩薩立像」と国宝「釈迦如来坐像」などが祀られています
「弥勒菩薩立像」は、平安時代前期に造られた、室生寺の仏像の中で最も古い仏像
「釈迦如来坐像」は、国宝。
5.潅頂堂(本堂)
仏様と縁を結ぶ場所、
国宝で、建立は鎌倉時代・延慶元年(1308年)。
「潅頂堂」正面には、日本三如意輪の一つに数えられる如意輪観音菩薩像が安置。
6.五重塔
台風による損壊から復活を果たした五重塔
高さ16.22mで、屋外に建つ五重塔では日本で最も小さい。その小ささから、「弘法大師一夜造りの塔」と例えられることも。
7.奥の院
「五重塔」の後ろに、「奥の院」へと続く参道があり、杉木立の、急坂を進むと「無明橋」が架かっています。橋から先、370段余りの石段を登るとやっと「奥の院」に辿り着く。
奥の院の「御影堂」は、鎌倉時代の建物。厚板に高野山御影堂の形式を伝える唯一の建物とのこと。
「御影堂」の傍らには、諸仏出現岩といわれる岩場があり、その頂上には七重石塔。
女人高野って
女人禁制であった高野山に対し、女性の参拝も許されていた室生寺の別名です。
高野山は1904年に女性の入山を解禁したそうです。
室生寺とは別に、もう一つ女人高野と呼ばれるお寺が和歌山の九度山にある慈尊院です。
慈尊院は空海の母・玉依御前が滞在し祈りを捧げたことから、子宝や安産、育児、授乳など女性の願いを祈る場所として多くの女性の信仰を集めてるそうです。
室生寺の所要時間
室生寺は見どころ満載なので、じっくりゆっくり拝観したいお寺です。
目安の所要時間は
奥の院まで行かずに五重塔までの拝観なら40分~1時間。
奥の院まで回る場合は、往復40分ほどかかりますので、50分くらいは見ておきましょう。
奥の院を入れると、参道もうろうろして2時間程度です。
あくまでも目安です。
拝観時間
4月1日~11月30日 8:30~17:00
12月1日~3月31日 9:00~16:00
拝観料 大人600円・子供400円
<h3>室生寺の国宝</h3>
釈迦如来像(金堂)
金堂(既述)
本堂(灌頂堂)(既述)
五重塔(既述)
木造釈迦如来立像
木造十一面観音立像
木造釈迦如来坐像
板絵著色伝帝釈天曼荼羅図(金堂来迎壁)
<h3>室生寺の重要文化財</h3>
弥勒堂(鎌倉時代)
奥の院 御影堂(室町時代前期)
納経塔(石造二重塔) (平安時代後期):五重塔西側の如意山山頂、非公開。
五輪塔 附:小五輪塔二基、基壇(伝 北畠親房墓) - 室町時代前期 1961年3月23日指定
木造文殊菩薩立像(平安時代)
木造薬師如来立像 (平安時代)
木造地蔵菩薩立像 (平安時代)
木造十二神将立像 (鎌倉時代)12体のうち辰神・未神像は奈良国立博物館に寄託。
木造弥勒菩薩立像 (平安時代)弥勒堂
木造如意輪観音坐像 (平安時代)本堂
両部大壇具 2具
大神宮御正体