橿原神宮は奈良県の橿原市、初代天皇の神武天皇の宮(畝傍橿原宮)があったとされる地にある、広大な神社です。

日本の始まりの地としてのパワーを感じるところです。

神武天皇と皇后をまつっている神社で、民間有志の請願に感銘を受けた明治天皇により1890年(明治23年)4月2日に創建されました。
橿原神宮は、明治時代にできたもので、歴史は浅いです。

本殿は京都御所の賢所(かしこどころ)を移築したもので、文華殿と共に重要文化財に指定されています。

橿原神宮に隣接して神武天皇陵も大和三山の一つ畝傍山の麓に築かれています。

初詣の時しか行かない地元の方も多いですが、朝のすがすがしい空気を味わい、遠い昔に思いをはせパワーを充電してください。

橿原神宮の観光 見どころと所要時間

橿原神宮がお祀りしているのは、第一代神武天皇と皇后の媛蹈韛五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)です。

残念ながら、お二人が鎮座されているお社は、一般参拝所からは、拝見出来ません。

橿原神宮にお参りする時には、神武東征について少しでも頭に入れておくと、感慨もひとしおですが、何も知らずに行くと、ただただひろっぴろい神社にしか感じません。

神武天皇の神武東征

橿原神宮に入ると、神武天皇御一代記絵巻で説明されています。

天照大神あまてらすおおかみの血を引く神倭伊波禮毘古命(かむやまといわれびこのみこと)後の神武天皇は、東に四方を山に囲まれた美しい土地があるといい、豊かで平和な国づくりをめざして、九州高千穂の宮から東に向かい、想像を絶する苦難を乗り越え、八咫烏の道案内のもと、畝傍山(うねびやま)の東南の麓に橿原宮を創建されました。

第一代天皇として即位されたのが紀元元年、今からおよそ2,600余年前のことです。

橿原神宮の神武天皇の行事

祝日になっている2月11日の建国紀念の日は

神武天皇が畝傍山にて即位した日なんです。

橿原神宮では、勅使参向のもと「紀元祭」が行われます。

また、神武天皇の崩御日である4月3日には「神武天皇祭」が行われ、これらの日には毎年多くの参拝者が橿原神宮を訪れます。

橿原神宮の観光 見どころ

橿原神宮本殿

橿原神宮前駅のほうから、深い森に囲まれた広い参道を歩いていくと、これまただだっ広い砂利の広場と、巨大な拝殿が見えてきます。拝殿(外拝殿)から見ると、奥に「内拝殿」があって、その奥に本殿があります。

外拝殿からは見えません。

本殿は京都御所の賢所を移築したもので、重要文化財ですが、ほぼ、公開されることはないようです。

2016年の神武天皇2600年大祭を前に屋根の葺(ふ)き替えなどの修復工事が行われていた2015年に一般公開されたことが1度あったようです。

南手水舎

南神門

大絵馬

毎年の大絵馬が人気です。

いのめ ♡モチーフを探すのも楽しみです。

奈良は日本酒発祥の地です。近くに酒蔵もあります。

金鵄みくじ

「金鵄みくじ」と「鮎みくじ」(いずれも500円)
金鵄(きんし)は、神武天皇のナガスネヒコ征伐の時、天皇の弓にとまった、金色の鳶(トビ)のこと。

鮎も神武天皇とゆかりの深い魚です。東遷の際、戦の勝敗を鮎で占ったそうです。

橿原神宮の鳥居

橿原神宮には4つの鳥居があります。
第一鳥居、第二鳥居(高さ約11メートル、幅約15メートル、総重量約37トン)、北参道鳥居、西参道鳥居。
2019年の御鎮座130年記念事業にあわせて、2018年から新しくしています。2019年3月ごろには新しくなるようです。

第一鳥居

第一鳥居、奥に見えているのが第二鳥居

北参道鳥居

外拝殿

両脇に長い廻廊を連ねた壮大な入母屋造りの外拝殿は、昭和14年に完成した建物

北神門(きたしんもん)

もと正門として大正4年に建造された唐破風造の平唐門で、紀元2600年事業で北神門として移築されました。

神楽殿(かぐらでん)

本殿とともに安政2年に建造された元京都御所の神嘉殿で、明治23年当神宮創建の際、明治天皇から下賜されたものです。当初は拝殿に充てられていましたが、昭和6年に現在の位置に移築されました。入母屋造桧皮葺で、宮殿建築の気品をよく表しております。この神楽殿は、火災により消失し、現在の建物は平成8年6月に竣工されました。

儀式殿(ぎしきでん)

昭和48年、第60回式年遷宮の際、文化遺産を保存する意を以て、伊勢神宮よりまるごと移築された建物。主に結婚式が執り行われ親族・友人を含めて60名参列可能です。

勅使館(ちょくしかん)

勅使参向の際に参籠、潔斎する建物で、広間・上壇の間・勅使の間・随員控室などがあります。屋根は入母屋造瓦葺で、大正6年の建造です。

斎館(さいかん)

斎館は祭典の際、宮司をはじめ神職が参籠、潔斎を行うところです。瓦葺で、建造は大正6年です。

文華殿(ぶんかでん)

昭和42年に、織田家旧柳本藩邸の表向御殿を移築、復元したもの。江戸時代末期の天保15年に建立された屋形の一部分で、1万石藩邸の遺構として珍しい存在。昭和42年重要文化財に指定されました。

宝物館

宝物館は平成12年に、当神宮の御鎮座百十年記念として開館しました。
創建以来、奉納いただいた明治天皇の御太刀をはじめ、
中国・唐時代の「貼銀金色絵山水人物花鳥八卦八稜鏡」、横山大観作の「正気放光」などが展示されています。

午前9時~午後4時 土・日・祝休日 開館(平日は要予約)
入館料
大人:300円/中・高・大学生:200円(但し20名以上の団体は1割引)
※小学生以下は無料

若桜友苑(わかざくらゆうえん)

畝傍山(うねびやま)

本殿のうしろに見える小さい山。大和三山のひとつで、橿原神宮はこの畝傍山ふもとの森の中にあります。

大和三山は、飛鳥の北寄り、橿原エリアにある3つの山。「山」といっても、一番高い畝傍山でも標高199mなので、小高い丘という感じです。平らな大和盆地に、突然きれいな形の山があるので、なんとなく神々しさが感じます。

深田池

橿原神宮の観光 所要時間

橿原神宮前駅から第一鳥居まで、10分弱
第一鳥居から表参道・神橋・第二鳥居・南手水舎・南神門・廻廊・北神門等をざっくり見学するだけで30分程度

できれば、若桜友苑や神武天皇陵・深田池もまわってほしいです。
特に桜のシーズンはおすすめです。

境内&周辺を散策するのに1~2時間は見ておきましょう。

時間に余裕をもってゆっくり参拝してほしいですね。

また、畝傍山も片道30~40分ほどで登れるので、足元・服装・時間が大丈夫なら、チャレンジしてみませんか?

橿原神宮のHPの地図もご紹介しておきます

橿原神宮へのアクセス

最寄り駅:近鉄 橿原神宮前駅 徒歩10分

駐車場: 500円  700台

参拝時間:神門内 日の出〜日没まで ※開閉門時間表
御祈祷・その他受付:午前9時〜午後4時
宝物館:土・日・祝休日 午前9時〜午後4時(平日は要予約)

料金 無料