日本最古の神社のひとつ大神神社のご神体は三輪山そのもので、本殿はありません。
通常の拝観も、拝殿から三ツ鳥居を通して山に向かって拝みます。
日本屈指のパワースポットとしても注目されていますが、
パワースポットと言われる、はるか昔から「神の宿る山」として崇められてきた聖地なんです。
私も、三輪山に登れると聞いてから、美しい三輪山の近くを通るたびに一度いってみたいと思っていました。
念願かなって、やっと先日登れました。
三輪山はご神体、山そのものが信仰対象なので、登山ではなく登拝というそうです。
普段、健康のために、なるべく歩くように心がけている程度の脚力の私には、
三輪山登拝は想像以上にハードでした^^;2.3日筋肉痛&疲労が残りました;;
なんでも、信心深ければ筋肉痛もないとか。。。
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大神神社の三輪山に登拝!!
ちなみに、大神神社と書いて「おおみわじんじゃ」と読みます。
JRの三輪駅から、三輪山登拝目指しました。
三輪山へは摂社「狭井神社(さいじんじゃ)」から登拝できます。
二の鳥居をくぐると、なんだか、空気が神聖に感じます。
参拝者の砂利をふみしめる音と静寂。
祓戸(はらえど)神社にお参りして、体と心を清めて
本来は三ツ鳥居から参拝してから、狭井神社へ行くのがいいのでしょうが、私たちは、三ツ鳥居が見つからず、狭井神社へ行ってしまいました。
案内図をゆっくり見ると
三ツ鳥居は参集殿で申し込みをして、拝殿に行くようです。
なでうさぎも、参集殿入ったところにあります。
狭井神社へは、参集殿の前を通り、祈禱殿の前を通り、くすり道へ。
狭井神社は病気平癒や薬の神様としても崇められ、あちこちに日本のありとあらゆる製薬会社が奉納した 灯籠が並んでいます。
狭井神社の鳥居をくぐると、「鎮女池」の脇にあるのが朱色の市杵島姫神社(いちきしまひめじんじゃ)です。海の神、水の神であり、芸能をつかさどる弁天さんとしても親しまれています。
参道沿いには美智子皇后の歌碑や狭井神社の手水舎裏手には「清明」という三島由紀夫の石碑もあります。
三島由紀夫自身、三輪山登拝を体験しているそうです。
階段上の鳥居は、大神神社と同様に2本の柱の間を大注連縄がわたしてあるものです。
霊験あらたかな湧き水「くすり水」などがいただけます。
登拝する前後にいただきました。
インドから来たヨガの先生の話では、この水はすごい!このお水だけ飲んでいれば大丈夫とおっしゃったとか。
三輪山に登拝の手順
手順は、
荷物のある方はコインロッカーにしまう
登拝料300円を納める
名前、住所、ケータイ電話番号を記帳
鈴のついた登拝章(たすき)と登拝案内図を受け取り、注意事項の説明を受ける。
鈴がしゃんしゃん鳴るたすきを首にかけ
自身でお払いをし(左右左)
杖を持って、登拝へ
と、なります。
※登り口で杖を借りられます。杖がないと、足場がおぼつかないので、危険です。特に下りは足に力が入らず歩き辛くなっていたので、想像以上に杖に助けられました。
※三輪山には道中トイレがありません。トレイは狭井神社の鳥居前を左に入った場所にあります。必ず用を済ませて受付を行うようにしましょう。
※登り口にはご親切に、虫よけスプレーも置いてくれています。
三輪山の道幅が狭く急な坂道となってはいるのですが、ほぼ一本道となっています。往来する人も意外と多いので迷うことはないと思います。
三輪山 登拝の所要時間
入山受付: 9:00~14:00まで
下山は4時までに
時間: 片道約1時間~1.5時間
三輪山の標高は467m。三輪山は標高467mで、登拝口がある狭井神社の標高が100m余りなので、高低差は350m程度。
登山の行程は往復4km以上で一般的には2~3時間といわれます。
所要時間は慣れた人なら往復約2時間。初心者で3時間ほどといわれます。
私たちは2時間半くらいでした。
結構きつい山道で上りは1時間半、下りは1時間ほどかかりました。
筋肉痛になるほど大変な道でしたが清々しい気持ちになり登ってよかったと思います。
子供でも登山は可能です。
三輪山 登拝 靴や服装は
服装については特に重装備は必要ありませんが、虫に刺されたりや植物が肌に触れかぶれたりするので長袖長ズボンは必須です。特に夏場は非常に蒸すので通気性のよい服をおすすめします。
また汗拭き用のタオルも忘れずに用意しておいてください。
間違っても虫に刺されたり木が邪魔だからといって、虫を叩き落としたり木の枝を折ったりするような事はしないで下さい。入山心得に違反します。
冬場も、ロングダウンなどを着ていると汗だくになってしまいますので、フリースなど軽めの防寒があおすすめです。
三輪山の中腹より上はぬかるんだ道が多く場所によっては非常に滑りやすく危険な所もあるので、靴はしっかりとしたものが必要です。
スニーカーでも大丈夫でしたが、できればトレッキングシューズがいいと思います。
なお途中、裸足で歩いている方を多く見かけます。これは「靴」を履いて御神体を歩くのは神様に対して失礼だという理由からで、昔は裸足で登山するのが礼儀とされていたそうです。
我々一般の人間は真似しない方がいいかと思います。
持ち物
タオル、
飲料水、
携帯電話(緊急時の連絡用)、
登山コースが描かれた案内図、
必要なら、着替えの衣類やレインウェア、
お賽銭、
なお飲料水についてですが、登山口付近にある御神水「くすり水」をお受けするなり、持参した水筒やペットボトルに入れ道中の水分補給にするのもおすすめです。
意外にきついです。
標高270m地点の三光の滝という行者さんの修行場に、小屋があるのですが、土砂崩れで、小屋にも滝の方にも今は入れません。
三輪山でやってはいけない行為や規則
三輪山登山のルールや規則は現地に「入山心得」が記されていますので登山前に必ず目を通しておきましょう。
三輪山では不思議体験も多いといわれますが、起こった出来事は、下山してから人に話してはいけないという言い伝えもあります。
一般の登山や、観光、ハイキングの気分で登ってはいけません。もちろん、高笑いや、騒いだりもいけません。
・水分補給以外での飲食は禁止
・タバコの火をはじめ、すべての火気の使用
・カメラ、スマートフォン等での写真撮影は禁止
など。
あと、神が鎮座するとされる磐座や山頂ではちゃんとお参りしましょう。
いずれにせよ登山ではなくお参りしているという気持ちが大切だと思います。遊び半分で三輪山へ登ってはいけません。
急な坂道なので、下山時は衝撃で足腰に負担が蓄積します。最悪の場合、気がついたら足腰が立たなく動けなくなり救助が必要となることもあるようです。
コースを外れたり、無理をしてアクシデントに合い、山岳レスキュー隊を呼ぶ事態も発生しています。
ケガをしたり、アクシデントは神様は望んでいないので気を付けましょう。
三輪山 登拝 不思議体験
三輪山 登拝された方のブログ等を見ると、いろんな不思議体験があるようです。
また、パワーが強いからでしょうか、中には途中で体調を崩してしまい緊急搬送される人も結構いるようです。
頭が痛くなったという話も聞きます。
私は特に、不思議なことは起こりませんでした。
奥津磐座、中津磐座、辺津磐座のいわくらって?
磐座(いわくら)とは大きな岩のことなんですが、単なる岩ではありません。神様の依代(よりしろ)として神聖な場所とされています。
山頂に奥津磐座(おきついわくら)大物主大神(おおものぬしのおおかみ)
中腹に中津磐座(なかついわくら)大己貴神(おおなむちのかみ)
山麓に辺津磐座(へついわくら)少彦名命(すくなひこなのかみ)
参道の途中にある小さな摂社「磐座神社(いわくらじんじゃ)」は辺津磐座の一部とも。大物主大神と力をあわせて国土を開発した「少彦名命(すくなひこなのかみ)」が祀られています
三輪山に登拝の後のランチ
三輪といえばやっぱり三輪ソーメン。
私が入ったのは、森正さん。山の辺の道の終点にあります。
大神神社から、三輪駅とは反対側に入ったすぐです。
雰囲気のいい、お店で優しいお味でした。
また、三輪駅への途中に、「大神神社御用達」という年季の入った看板がかかったお店も。なんでも、富司純子 さんが子供のころよく親御さんに連れられて来られてたそうです。
流しソーメンのお店もありました。
最後に
三輪山は日本の創生期から崇められている自然信仰の発祥地であり、明治時代までは許可なく入ることができなかった禁足地だったようです。
白装束に裸足で登っておられる本格的な方もいらっしゃいました。改めて信仰の山であることを再確認。心が洗われ多様に思います。筋肉痛にならないように、日ごろの体力作りの必要性も痛感しました。