興福寺っていつ行っても工事してるけど何してるの?って思ってませんか?
興福寺の国宝館の耐震工事は2017年に開始され、2017年いっぱい休館でした。
2018年の1月1日からリニューアルオープンしました。
これで、阿修羅像が国宝館でいつでも見られるんですね^^
でも、まだ工事してるけど、何してるの?という方も多いと思います。
「中金堂平成再建工事」が行われていて、
2018(平成30)年 10月7日(日)~10月11日(木)には興福寺中金堂落慶法要が行われ、
10月20日(土)から一般参拝しています。
興福寺の工事はいつまで?興福寺 中金堂 完成予定は?
興福寺は 710年、平城遷都の際に、藤原不比等(ふひと)が飛鳥にあった厩坂寺(うまやさかでら)を移築し、興福寺に改名されました。
藤原氏の氏寺として藤原氏の隆盛とともに寺勢を拡大し、奈良時代には南都4大寺、平安時代には南都7大寺の1つとして栄え、今の奈良県庁あたりも境内だった巨大寺院でした。しかし、戦国時代に入ってから徐々にその勢いは衰え、明治初期の「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」の嵐に巻き込まれ、一時は廃寺寸前となり、五重塔、三重塔さえ売りに出される状態だったそうです。
平成22年に興福寺創建1300年を迎え、これを機に、公園的な形状から、天平の壮大な伽藍、天平の文化空間の再構築を目指して、境内の史跡整備事業を継続実施しているそうです。
そのひとつの大きな柱、「中金堂平成再建工事」が行われています。
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奈良 興福寺の工事
2018年10月に「中金堂」が落慶しても
天平の文化空間の再構築を目指し、2023年度までに、
南大門(なんだいもん)・中室(なかむろ)・北室(きたむろ)・西室(にしむろ)・経蔵(きょうぞう)・鐘楼(しょうろう)、また東金堂(とうこんどう)と北円堂(ほくえんどう)回廊基壇の発掘調査と基壇復元工事を行う予定です。
南側の「南大門」も再建される予定です。「南大門」の基壇は再建されています。
興福寺の中金堂って
中金堂とは興福寺では興福寺の本堂にあたり714年に藤原不比等が中心となり建設されたもので藤原氏の氏寺として丈六の釈迦如来像、菩薩像4躰(十一面観音二躰、薬王・薬上菩薩)、四天王像、2組の弥勒浄土像が祀られていた建造物でした。
興福寺の中金堂は、奈良時代初めに創建され、平安時代以降7度焼失し、再建が繰り返されましたが、1717年に消失した後は本格復興はされず、仮再建されその建物も2000年に解体されました。
創建当初の「中金堂」の規模は、東西36.6m、南北23m、最高高さ21.2mの非常に立派な建物だったそうです。
興福寺の中金堂の工事は
2010年10月に「立柱式」を終え、2018年10月の落慶の予定です。
再建には60億円という多額の費用が見込まれています。
2018(平成30)年 10月7日(日)~10月11日(木)には興福寺中金堂落慶法要が行われ、
10月20日(土)から一般参拝です。
興福寺 中金堂再建現場の特別公開
興福寺 中金堂再建現場の特別公開は2015年4月6日~4月19日に開催されていました。屋根の高さから間近で建物を拝見でき、五重塔や東金堂も見晴らせる貴重な機会だったようです。
興福寺の工事まとめ
長らく工事が続いている興福寺ですが、
天平の文化空間の再構築を目指し、2023年度までまだまだ、工事が続くようですね。
いままで、興福寺は奈良公園の中のお寺、
近鉄の駅からあがって行くと、お寺にきたという感じではなく、公園の一部のように通り抜けていて
お寺としてのありがたみが薄かったように思います。
天平の文化空間の再構築と言われたら、ちょっとわかりにくいですが、
中金堂再建され、伽藍が復興されてきたら、信仰の道筋、参拝の道筋やありがたみが強まると思います。
世界遺産として、興福寺と奈良公園のオープンな雰囲気がうまく整備されるといいですね。
奈良県庁食堂からも工事の様子が分かります。こちらもカバーが外れるのももうすぐです。