當麻寺はいろんな楽しみ方のできるお寺なので、ある意味、何時間でもいたくなるお寺です。

當麻曼荼羅をはじめ、仏像・建築・庭園・お花・御朱印・水琴窟と盛りだくさんです。

花もぼたんが有名ですが、シャクナゲや桜・紅葉の頃も素敵です。

特に有名なぼたんはGWが見ごろとなっていますが、4月の中旬過ぎがまだ人も少なくてオススメです。

最近では宗胤院の御朱印も人気です。

當麻寺の拝観ポイントや拝観料、所要時間についてお伝えします。

もちろん、当麻寺駅前の中将餅のよもぎ餅は車で参拝される場合もお忘れなく。

當麻寺の所要時間と拝観料と拝観のポイントは?

當麻寺は、2014年の、JR東海のキャンペーン
「うまし うるわし 奈良」いまふたたびの奈良へのCMで不思議な寺と言われました。

なぜ二上山の麓に極楽浄土を作ったのか
なぜ この寺の伽藍から南門は消えたのか
なぜ この寺の本尊は曼荼羅なのか

不思議なお寺です。

また、當麻寺は、

當麻寺自体の本坊はなく、境内には高野山真言宗5院、浄土宗8院の子院があり、

當麻寺の本堂(曼荼羅堂)を真言宗と浄土宗が交互に管理する兼帯(宗派が2つ)のお寺なんです。

長野の善光寺も2つの宗派があり
善光寺大本願が浄土宗、善光寺大勧進が天台宗となっているそうですよ。

當麻寺の所要時間と拝観料は?

當麻寺の中心は本堂(曼荼羅堂)・金堂・講堂になります。

他に、子院(=本寺に付属する小寺院、塔頭たっちゅうともいいます)が西南院・奥院・中之坊・宗胤院・千仏院を始め13あります。
それぞれに魅力的なのと、庭園が素敵なので、季節によっても趣が変わり、
一度に全部はなかなか回れないので、何度行っても、もういいと思えない不思議な魅力があります。

當麻寺全てをじっくり観ようと思うと 4、5時間はしっかりかかります。

當麻寺の中心の本堂(曼荼羅堂)・金堂・講堂は三つ合わせての拝観料は 500円で、
所要時間は30分~1時間くらいです。

當麻寺は、本堂だけでなく、それぞれの塔頭も外せません。
本堂の奥にある奥院や中将姫が剃髪した中之坊、水琴窟でも人気の西南院なども庭園が素敵です。それぞれ別に拝観料がかかります。

當麻寺の本堂(曼荼羅堂)・金堂・講堂

當麻寺にある沢山の建物の中で曼荼羅のある本堂のみが兼帯で管理され、他は宗派ごとに分かれているそうです。

本堂(曼荼羅堂)

室町時代に写された文亀本當麻曼荼羅(重要文化財)がご本尊として国宝の厨子(国宝・天平時代)に納められています。

金堂

當麻寺の本来のご本尊・弥勒さまをお祀りするお堂。
荘厳な白鳳仏を拝観できます。独特の威厳を持つ四天王などの白鳳仏が拝観できます。
四天王のうち、持国天立像、増長天立像、広目天立像の3体は、日本最古の乾漆像。多聞天は鎌倉時代の木像。
いずれも袂の長い隋以前の様式を伝えており、西域の武人を思わせる凛々しいお姿をされています。
お堂は鎌倉時代の再建。

講堂

平安時代から鎌倉時代の仏像群が祀られ、阿弥陀如来坐像(重文)は藤原時代の丈六仏で、定朝様式を伝える美しい像です。脇には、珍しい妙幢菩薩立像(弘仁時代・重文)や、伝阿弥陀如来坐像(藤原時代・重文)、地蔵菩薩(藤原・重文)

奈良のお寺にありがちですが、無造作に祀られていますが
一体一体それぞれに趣のあるものです。

また、広い境内には、東塔・西塔(西塔は残念ながら改修中で見られず)などの国宝、日本最古の石灯籠、梵鐘などの重要文化財がたくさんあります。

奈良県葛城市當麻1263

本堂(曼荼羅堂)・金堂・講堂の拝観料:500円(三つ合わせて)
拝観時間:9:00~17:00
所要時間:1時間ほど

當麻寺の塔頭(=子院)の種類とそれぞれの見所は

當麻寺の塔頭は、高野山真言宗と浄土宗が並立しています。

こちらの配置図にある塔頭の宗派は
真言宗;中之坊、西南院、松室院、不動院、竹之坊
浄土宗;念仏院、護念院、来迎院、極楽院、奥院、千仏院、宗胤院、紫雲院

それぞれの拝観ポイントや拝観料についてご紹介していきます。

當麻寺 奥院の所要時間と拝観料は?

名前の通り當麻寺の一番奥の高台にあります。當麻寺の東塔、西塔両方を見ることが出来ます。
残念ながら西塔は修復中(5年計画ということなので、2021年頃になるのでしょうか?)。

浄土庭園はとても広く、牡丹やツツジ、白い藤もきれいです。
秋の紅葉の時期もすばらしい眺めです。

宝物館には本尊の曼陀羅を江戸時代に模写したものが、色がよく残っており本堂のものより見やすいです。

當麻寺最大の牡丹園
見ごろは、4月下旬より5月上旬。
当地最大のボタン園で、80余種、約3000株。

奈良県葛城市當麻1263

拝観料:浄土庭園+宝物館 500円、浄土庭園のみ 300円
拝観時間:9:00~17:00
所要時間:1時間ほど

當麻寺 中之坊の所要時間と拝観料は?

白鳳時代の當麻寺開創に伴い、役行者が道場として開いたお寺。
中将姫さまが剃髪されたお堂や誓いの石があります。

仁王門をくぐってすぐ左手にあります。重要文化財の大きな書院があり、その前に庭園が広がっています。
當麻寺の東塔と西塔の2つの三重塔も庭園と一緒に眺めることができます。
※残念ながら西塔は修復中

重要文化財の中之坊書院も改修工事中です(2年計画なので、〜2019年?)。

大和三名園の一として名高い庭園「香藕園」も

約1200株の牡丹が季節になると色とりどりの花を咲かせます。

写仏体験やヨガ、尺八教室などもあります。

入山拝観料:大人500円/小人250円
拝観時間:9:00~17:00
所要時間:1時間ほど

當麻寺 西南院

水琴窟で有名な西南院

建物の裏側へまわれば素敵な庭園があり、東塔・西塔を見る事もできます。

階段を登ってみはらし台へ
池越しに見る西塔が素敵なんですが、残念ながら西塔は修復中です。

ボタン以外にも、シャクナゲなどの咲く「花の寺」としても人気です。
西南院庭園は江戸時代の池泉回遊式庭園で見応えがあります。

要予約で精進料理(昼食)をいただくこともできます。

拝観入山料:大人300円 小学生100円(特別開帳などによる変更あり)
抹茶付入山料:大人700円
拝観時間:9:00~17:00
所要時間:0.5〜1時間ほど

當麻寺 護念院

北庭の枯山水(江戸時代初期)、西庭の池泉鑑賞式庭園(江戸時代中期)、南庭の双塔園(日本で現存する最古の双塔を借景)があり、約千株のぼたん、樹齢百年余りの大つつじ群を見ながら庭園を回遊できる。
樹齢三百年以上とされるしだれ桜も。

拝観料:300円
拝観時間:9:00~17:00
所要時間:0.5〜1時間ほど

當麻寺 千仏院

千仏院庭園は、小さん池に石橋がかけられ、美しい牡丹と東塔を眺めながら、飛石の上を廻るように作られています。また、4月初頭より庭園に 大木で白い花を咲かせる「シデコブシ」、100種類以上 の「日本さくら草」も。

拝観料:大人:大人:100円 ぼたん開花時200円
拝観時間:9:00~17:00
所要時間:0.5〜1時間ほど

當麻寺 御朱印なら宗胤院(そいにん)

「自己に勝つもの彼こそ最上の戦士なり。」

宗胤院は境内無料で、お庭はぼたんの花よりも茶花、山野草が折々の花を見せてくれます。
藤の花もきれいです。
宗胤院の宮下住職の絵、書の御朱印が人気です。

私も、いろんな御朱印を集めている友達に教えてもらいました。
住職在席なら御朱印を書いて頂けますが、
留守にされることも多いそうなので事前電話がオススメです。

茶がゆ会席が人気と聞いたことがあるのですが、今はやっていないそうです。

拝観料:無料
人気の御朱印代見開き1つ1,500円です
拝観時間:9:00~17:00
所要時間:0.5〜1時間ほど

當麻寺の所要時間と拝観料と拝観のポイントのまとめ

當麻寺は二上山の麓にある、白鳳時代に創建されたとされる曼荼羅をご本尊とする不思議な寺です。

ご本尊の曼荼羅は中将姫が1日で織り上げたと言われる
西方極楽浄土をの様子を織り込んだものです

本堂の他に13の塔頭が周囲にあります。
本堂(曼荼羅堂)・金堂・講堂の拝観料は500円で、

塔頭もそれぞれ拝観料が必要です
「中之坊(500)」「護念院(500)」「西南院(500)」「奥院(500)」

塔頭も庭園も素敵なので全てを回るには、所要時間は4〜5時間でも足りないくらいです。

花の寺としても有名なお寺で、四季それぞれの風情が楽しめますので、1度に回るのではなく何度も訪れたいお寺です。

本堂(曼荼羅堂)・金堂・講堂+1〜2塔頭で2時間程度は見ておきましょう。