金峯山寺のご開帳は 蔵王堂の秘仏 蔵王権現が2019年は

春の桜の時期に引き続き、秋にも特別公開されます。

吉野山は桜が日本一と有名有名ですが、秋の桜の紅葉も素晴らしいです。

紅葉に合わせて、金峯山寺の本堂 蔵王堂の秘仏 蔵王権現が特別開帳されます。

                   撮影禁止なので画像はは金峯山寺HPより

2019年の秋の特別ご開帳は

10月20日(日)~11月30日(土)

11月には紅葉の夜間ライトアップもされています。

また、宿泊者限定で夜の特別拝観といった特別な催しにも参加できます。

金峯山寺 蔵王堂の特別拝観2019

吉野山から大峯山山上ケ岳にかけての一帯は古くは金峯山(きんぷせん)と呼ばれる聖域で、この金峯山に役行者が白鳳年間(7世紀後半)に修行に入り、本尊・金剛蔵王大権現を感得され、その姿を桜に刻みました。これが金峯山寺の開創と伝えられています。

桜の木に蔵王大権現を刻んだことから、吉野山では、桜の木を神木として植えるようになり、桜の名所になりました。

金峯山寺は、明治7年(1874年)、明治政府により修験道が禁止され、金峯山寺は一時期、廃寺となっていましたが、

昭和23年(1948年)には、蔵王堂(国宝)を中心に、金峯山修験本宗が立宗し、その総本山として今日に至っています。

また、本堂(蔵王堂)北側に位置する仁王門は重層入母屋造、高さ20.3メートルの壮大な日本屈指の山門でこちらも国宝です。

現存の建物は1456年(康正二年)の再建で、門の左右には1339年(延元四年)に仏師康成によって造られら仁王像(重文)が安置されています。

※国宝の仁王門が2019年8月から70年ぶりの解体修理に入り、門の中の左右にある国の重要文化財の木造金剛力士立像についても解体修理が行われます。

修理はおよそ10年かかるそうです。

日本最大秘仏・金剛蔵王大権現三尊(重文)が特別公開されるのも、仁王門〈国宝〉平成の大修理勧進のためです。

金峯山寺 蔵王堂って

蔵王堂は金峯山寺の本堂で、

重層入母屋造りの巨大な建物で、桧皮葺き、高さ34メートル、四方36メートルと堂々としながら、優雅さも併せ持つ建築物で、国宝に認定されています。

1592年頃に完成し、東大寺大仏殿に次ぐ木造建築で大きな建物です。

現存の建物は1592年(天正二十年)の再建。

内部厨子には高さ670~790cmという巨大な本尊の蔵王権現像3体(室町時代の作、重文)や鎌倉時代に造られて像高430cmの蔵王権現像(重文)などが安置されています。

本尊の秘仏 蔵王権現像3体は不定期にある特別御開帳期間以外は見ることができません。

秘宝 蔵王権現像って!?

金峯山寺蔵王堂の本尊、蔵王権現立像は秘仏であり、ふだんは巨大な厨子の内に鎮まっています。

中央の蔵王権現の本地仏が釈迦如来(7・28メートル)、
向かって右が千手観音(6・15メートル)、向かって左が弥勒菩薩(5・92メートル)で、
それぞれ過去世 ・ 現在世 ・未来世を象徴しています。

過去 ・ 現在 ・ 未来に渡って衆生を救済してくれるんです。

高さ7mにもおよぶ青い肌をした蔵王権現像で、青い鬼のようで思わず懺悔したくなるような佇まいに圧倒されます。

また、蔵王堂の中の東北隅に、4メートルあまりの木の肌がむきだしの蔵王権現さまもいらっしゃいます。こちらの像は昔は奥千本にあった安禅寺という寺の本尊で明治の廃仏毀釈で安禅寺が廃寺になった際に客仏として金峯山寺に移されたそうです。こちらの蔵王権現さまも重要文化財で鎌倉時代の作品。

金峯山寺 蔵王堂特別拝観券と拝観の仕方

金峯山寺 蔵王堂の通常拝観料は500円ですが、特別御開帳の期間はいつもより入場券が高く1,000円になります。

靴を入れて持ち歩くエコバッグとお札をいただけます。

春など混んでいるときは、発露の間へすすんで時間がかかってもいいコースとお急ぎコースに分かれるときもあります。

特別拝観の期間は時間がかかってもいいコースに並ぶと発露の間に入ることができ、秘仏の前で懺悔する体験ができます。

発露の間は、蔵王権現様の前に障子で囲ったしきりがあり(右に3部屋、左に3部屋)1人づつ入って、懺悔や願い事をする 直接、蔵王権現様とお話し出来る場所です。

拝観時間 午前8時30分~午後4時30分/受付は午後4時まで/年中無休

この時期は、御朱印も特別で青い和紙に書いて下さり、金粉がついてます。

金峯山寺 蔵王堂特別拝観 夜間

金峯山寺 蔵王堂特別拝観の期間は、宿泊者限定チケットがあります。
宿泊者限定チケットは、チェックインの日からチェックアウトの日まで、何度でも再入堂できるチケットです。
しかも、そのチケットで「朝の勤行」も参加することが出来ます。

また、宿泊者限定で特別「夜間拝感」も開催されます。

金峯山寺 蔵王堂の夜間拝感

特別ご開帳期間の内

2019年10月26日(土)、11月02(土)、03日(日)、08日(金)、10日(日)、23日(土)、24日(日)の7夜は宿泊者限定で特別「夜間拝感」も開催されます。
午後8時~ 約1時間 (蔵王堂前集合 午後7時50分 時間厳守)
先着100名様限定です。

拝観料は別に3,000円(中学生以上)かかりますが、夜間拝感(声明と闇に浮かぶ蔵王権現)で、五感で、拝観することができます。

小学生は無料で、小学生未満は入堂出来ません。

⇒蔵王堂の夜間拝感にはこちらの旅館が便利です

蔵王堂朝座勤行
毎朝6:30~7:15 参加料等:無料
(ご開帳期間は有料)、予約不要

⇒金峯山寺 蔵王堂の最寄り駅やアクセスについてはこちらをご覧ください