大和郡山で開催さる大和な雛まつりは例年

2月下旬から3月上旬に大和郡山の旧市街地を中心に様々な時代のお雛様が飾り付けられます。

お雛様を見るのも楽しみですが、普段は入ることのできない現存する古い町家の内部を住人の方たちが案内してくれるのも魅力のひとつ!!

特に建物好きにおすすめは、町家物語館として公開されている、もとは遊郭だったという木造三階建ての旧川本邸や、両替商の建物で現在も住居として使用されている葉本邸などです。

2019年は、2月23日~3月3日に開催予定です。建物によってお休みが違いますのでご注意ください。

大和な雛まつり 郡山の旧川本家(町家物語館)で遊郭建物もできます

大和郡山の「大和な雛まつり」は、2019年は8回目になります。

メイン会場「町家物語館(旧川本家)」・「箱本館紺屋」や寺社・登録有形文化財の町屋、商家、町家 約130ケ所の公開になります。

町家物語館の「大階段の雛」やお雛様になれる「成りきり体験」、
箱本館紺屋での「吊し雛」、
城下町で引き継がれた鈴木家の「享保雛」や「御殿雛」など様々な雛が各所で展示されます。
大正期の洋風建築で、国の登録有形文化財の杉山小児科医院などもステンドグラスのお雛様を見せてくれます。

⇒第八回 「大和な雛まつり」 HPはこちら

2月23日(土)にオープンニングイベントととして、やまと獅子太鼓の太鼓演奏、楽しい大道芸なども展開されます。

期間中は、郡山城跡の追手門・追手向櫓・多聞櫓では盆梅展も開催されています。

大和な雛まつり 町家物語館(旧川本家)の大階段の雛を

大和な雛まつりの舞台、町家物語館は登録有形文化財「旧川本家住宅」が生まれ変わったものです。
この辺りは洞泉寺遊郭だそうです。門前町に遊郭があったのですね。

なんでも、郡山には洞泉寺遊郭から10分ほどのところに東岡遊郭というのもあったそうで、一大遊郭地帯だったそうです。こんなに近くに遊郭が2つって大和郡山ってすごく栄えていたのですね^^

大正11年に納屋と蔵が、大正13年に本館と座敷棟が建てられました。この当時では珍しい木造三階建て遊郭建築で、遊郭として一世を風靡しますが、昭和33年に廃業。その後下宿として客間は貸間として利用されます。今も尚、当時の上流花街の繁栄を偲ばせています。堅固な構造の下、良好な保存状態で現在に至っており、内部には意匠を凝らした欄間や上質な数寄屋造りの小部屋など特殊な建築技法を各所に取り入れた遊郭建築ならではの造形美を創出しています。平成26年に登録有形文化財となっています。

箱本館「紺屋」

箱本館「紺屋」は江戸時代から続いた藍染め商の町家を再生した、藍と金魚が楽しめる施設です。藍染体験が売りのスポットですが、こちらにも立派な雛人形があります。

吊るし飾りも美しいです。

箱本館「紺屋」の並びには一年中金魚すくいが出来る「こちくや」もあります。

源九郎稲荷神社

日本三大稲荷神社に数えられることもある、源九郎稲荷神社。

歌舞伎の「義経千本桜」にも出てくる源九郎狐。頼朝に追われていた義経を守り通した狐こそが源九郎狐なんです。

こちらには、百五十年前の雛人形が飾られています。

鈴木家

こちらのお雛様は、江戸時代中期の享保雛。
大和な雛まつりで見ることが出来る雛人形の中で、最も古いものだそうです。顔つきや首の長さが独特です。

2019年は2月23日から28日までの公開です。

葉本家住宅

西観音寺町に所在。
登録有形文化財の葉本家です。こちらは駅から少し離れております。
JR郡山駅からは徒歩10~15分くらい、近鉄郡山駅からは15~20分くらいです。

建物は明治23年から24年建築されたもので、葉本家は虫籠窓<むしこまど>の分銅の印からもわかるように当時は両替商だったとのことです。

御殿飾りの立派なひな人形です。建物の作りが細かくて、素晴らしいのです。雛人形以外にも、自宅に伝わる江戸時代から戦前・戦後の品々を展示しています。

奈良の指物師として有名な川崎幽玄の祖父、川崎長七が建築に携わり、建具、欄間、茶室を創作しました。業平格子、坪庭の垂木、入隅にまわる雨戸などにその特徴がみられます。

杉山小児科医院

大正期の洋風建築で、国の登録有形文化財です。
ステンドグラスのアートです。

他にも、郡山八幡神社も、人形供養で持ってこられた雛人形がたくさん飾られています。

楠本家、料理旅館 尾川、米澤酒店は「古今雛」と呼ばれ、江戸時代の終わり頃のものものだそうです!

⇒大和な雛まつりの各ポイント写真はこちら

御殿飾りの雛人形

御殿飾りというのは、明治から大正にかけて、京阪神地区で一般的だった雛人形です。京の御所・紫宸殿(ししんでん)を模した「御殿」を飾り、そのなかに天皇皇后を模した内裏雛のお人形を入れるというスタイル。

雛人形 雛 三段飾り 眞壽雛絢乃(あやの) おひなさま ひな人形

大和な雛まつりの所要時間

郡山城跡の盆梅展や柳沢文庫などを見なければ、2時間半~3時間程度

メインの2会場をしっかり見るだけなら1時間で十分です。が、普段見られないところも観れるので、できれば2時間くらいはかけて城下町を散策したいですね。

1~2時間コース

近鉄郡山⇒米澤酒店⇒町家物語館⇒源九郎稲荷神社⇒箱本館紺屋⇒菊屋⇒アスモ⇒近鉄郡山

2~3時間コース

近鉄郡山⇒米澤酒店⇒郡山八幡神社・K COOFEE(金魚の電話⇒ボックスはありません)⇒町家物語館⇒源九郎稲荷神社⇒箱本館紺屋⇒杉山小児科医院⇒葉本家住宅⇒尾川⇒菊屋⇒アスモ⇒近鉄郡山

3~4時間コース

近鉄郡山⇒米澤酒店⇒郡山八幡神社・K COOFEE(金魚の電話⇒ボックスはありません)⇒町家物語館⇒源九郎稲荷神社⇒箱本館紺屋⇒杉山小児科医院⇒葉本家住宅⇒尾川⇒菊屋⇒郡山城跡・柳沢文庫⇒アスモ⇒近鉄郡山

それぞれのコースにカフェやランチをプラスして、ゆっくりとした散策がおすすめです。

旧川本邸や葉本家は、建物やその内部の作りも含めて楽しめるので、雛人形をきっかけに見れるのはありがたいですね。

郡山 大和な雛まつり

開催期間:平成31年2月23日(土)~3月3日(日)

展示場所:大和郡山市内城下町一帯 約130箇所

オープニングイベント:平成31年2月23日(土)13時30分~  於:大和郡山市駐車場

最寄り駅
近鉄橿原線  近鉄郡山駅
JR大和路線   郡 山 駅

駐車場
車でのアクセス
郡山インターよりR24号を北上、4.5kmで西九条町南交差点を左折、近鉄線踏切の手前を左折(郡山インターから合計約7km)

商工会館駐車場(無料)
近鉄郡山駅前 三の丸駐車場(有料)
JR郡山駅前駐車場(有料)
周辺のコインパーキング等

駐車場もありますが、駅周辺なので、公共交通機関の利用がおすすめです。