当麻寺 練供養会式は2018年まで5月14日に開催されていましたが、

2019年から中将姫の命日である旧暦3月14日(新暦の4月中下旬)に合わせ、4月14日に開催されます。

中将姫の命日である旧暦に戻すとのことですが、熱中症など暑さ対策なのかもしれませんね。

練り供養は、現世に里帰りした中将姫を迎えて、極楽へ導くという儀式です。

当麻寺 練供養会式は1000年を越える伝統の行事で、我が国の「練供養(ねりくよう)」の発祥です。

例年、境内は、数多くの参詣者で埋め尽くされます。

当麻寺 練供養会式が2019から4月14日に

當麻寺の本尊は曼荼羅で、その曼荼羅は中将姫が、26歳のときに一晩で描いたとされてます。

中将姫は775年、29歳で生身のまま極楽浄土へ往生されました。

中将姫は滅茶苦茶な継母のいじめを耐え抜き修行に励んだから生きたまま入滅できたのだとか。

當麻寺の練供養会式

練供養とは、25菩薩のお迎えを受けて、生身のまま極楽浄土へ旅立つさまを表した、儀式です。

当麻寺の本堂となる「曼荼羅堂(国宝)」(この日だけは「極楽堂」と呼ばれます)を出発した観音菩薩・勢至菩薩・普賢菩薩などの二十五菩薩さんたちが、現世に里帰りした中将姫を「娑婆堂」までお迎えにあがり、極楽堂に導く(=極楽へ導く)、というストーリーになっています。

途中には、ご利益があるとされる紙片が撒かれます。がっつり取りに行きましょう。

曼荼羅堂がこの日は極楽堂になり、来迎橋が、

曼荼羅堂を西方極楽に擬し、その東方にある娑婆堂を人間界とし、その間、約100mの長い来迎の橋を渡す。まず中将姫の輿を極楽から現世の娑婆堂に移し、次に極楽浄土から二十五菩薩の聖衆の面や衣装を着けた人達が、人間界へ来迎し、そして、中将姫は観音菩薩の捧仕する蓮台に迎えられ、再び極楽浄土へと帰って行く儀式で、来迎引接の有様を再現する。

當麻寺の練供養会式の時間

練供養は16時に始まります。
16時をまわるとまず僧侶が娑婆堂に向かい中将姫を囲んで読経。
鐘が鳴ると極楽浄土の観音、勢至、地蔵菩薩が二十五菩薩を従えて来迎橋を下って娑婆堂へ。

そして、観音菩薩は金蓮台に中将姫を遷し、勢至菩薩は光り輝くその両手で中将姫を優しく撫でます。

娑婆の世界に別れを告げた中将姫は来迎橋を渡り、極楽浄土に向かいます。

ちょうど、夕日が二上山にかかり、あたりは西方浄土の様相に包まれるそうです。

練供養会式は16時~17時30分くらい
1時間半程度行われます。

練供養会式を見るスポット

練供養のいい写真が撮りたければ、14時半までには来て、来迎橋のそばの場所をとっておくのがいいと思います。

特におすすめは、
現世を表す娑婆堂近くの来迎橋のあたりなら、中将姫をお迎えにきた観音・勢至菩薩さまのダンス?(流れるような動き)がはっきりと見られます。

練供養会式のイベント

護念院では当日、二十五菩薩御面拝観 特別法話が、9時~14時まで開催されています。

塔頭の護念院は中将姫の棲身旧跡寺院で、當麻寺練供養会式の時にはその楽屋となり、儀式に使う面や装束の一切を管理しているそうです。

入山料 300円

また、中之坊では、午後1時からは伝統の節回しによる拝礼式「當麻曼荼羅絵解き」と「写仏会」が、行われます。

拝観料 大人500円

當麻寺には見どころがたくさんありますので、練供養会式とは別の機会に訪問するか、午前中に済ませておくとよいでしょう。

雨天の場合は、来迎橋ではなく、曼荼羅堂の周囲を行道するそうです。

ぼたん祭り

葛城市ぼたん祭りも2019/04/13(土)〜05/06(月)で開催されています。

當麻寺・石光寺には、何千本もの牡丹があり、開花時期に合わせて當麻寺参道、石光寺周辺にぼんぼりを設置し、祭りの雰囲気を演出します。

奥院浄土庭園では、約100種・2000株のボタンをはじめ、シャクナゲ・シャクヤク・藤など、春の花々が色を競います。

ただ、ボタンの見頃は4月20日~5月5日頃なので、4月14日は少し早いかもしれませんね。

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當麻寺の練供養会式の駐車場

練供養会式の当日は、當麻寺奥院の北側のグラウンド「當麻健民運動場」が臨時駐車場として無料開放されます。

比較的広いですが台数に限りがあります。

練供養会式の日は3時頃には臨時駐車場もいっぱいになるそうですので、できるだけ電車でのアクセスがおすすめです。

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