喜光寺?って。。。奈良の人でも知らない方が多いのではないでしょうか?

唐招提寺、薬師寺、西大寺と合わせて、奈良の蓮の寺として人気のお寺なんです。奈良西ノ京のロータスロードと呼ばれ、6月中旬から8月中旬まで、これら4寺共通の拝観券(特別御朱印帳付き)もあります。

喜光寺は、唐招提寺、薬師寺、西大寺の他の3つのお寺に比べるとあまり知られていませんが、行基さんが721年に創建したお寺で、行基さんはこの寺で入滅(高僧の死などに使う言葉で、涅槃に入ること)されたそうです。
行基さんは、近鉄奈良駅の噴水のお像にもなっている、奈良にゆかりのお坊さんです。

聖武天皇から東大寺建立の手伝いをしてほしいと言われ、招かれ、大仏殿建設に尽力されました。
大仏さんができたのは、民衆に慕われている行基さんのおかげなんだそうです。

また、行基さんが大仏殿建設よりも先に喜光寺の本堂を建設しているため、喜光寺の本堂は「試みの大仏殿」という別名で呼ばれているんです。

喜光寺は涅槃経をもとにして奈良時代に四十八文字にまとめた替え歌で行基菩薩作と言われる『いろは歌』の写経もしています。喜光寺住職は、薬師寺の元管主山田法胤が兼ねているので、法話会も楽しいようです。

喜光寺の蓮の見ごろ

喜光寺 蓮

蓮は80種・250鉢が本堂南西側で育てられており、見頃は毎年6月下旬~8月上旬頃です。

蓮の花の見頃の時期には、「奈良・西ノ京ロータスロード~蓮とご朱印めぐりを楽しむ旅」として、喜光寺・唐招提寺・薬師寺・西大寺の4カ寺を巡り、ハスの花を楽しむ共通拝観券の販売や特別御朱印の授与、早朝参拝などもあり、お得なチケットも発売されます。

2018年は6月15日(金)~8月19日(日)でした。

喜光寺の蓮の見頃は早朝です

4カ寺を巡りもいいのですが、注意していただきたいのは、
蓮は午前中に花が咲き、午後になると花びらが閉じてしまっているケースがほとんどです。なるべく朝早い時間帯がおすすめです。

写真撮影などを行う場合はお寺が開門される時間に合わせて訪れるのが一番ですね。

喜光寺では、蓮の見頃の7月の土日祝日の場合通常午前9時のところ午前7時に開門が早められます。

喜光寺の蓮は石仏と!!

喜光寺の蓮は本堂の西側一帯にありますが、その一帯には、多数の「石仏」たちがあります。

文殊菩薩・地蔵菩薩・不動明王など室町期から江戸時代にかけて造られたバラエティ豊かな石仏たちと一緒に写真におさめることもできます。

喜光寺の双頭蓮って

喜光寺の双頭蓮は2018年4年ぶりに咲いています。

双頭蓮とは1本の茎から2つの花をつける珍しいハスで100年に一度、50年に一度あらわれると言われているそうです。

吉祥、瑞兆の花として知られ、良い事が起こる前兆とされ、日本書紀にも 「巻第二十三 舒明天皇(七年七月)◎是月、瑞蓮生於剣池一茎二花」の記述があります。

喜光寺の蓮へのアクセス

喜光寺の最寄り駅

最寄り駅は近鉄京都線の尼ヶ辻駅で、
「尼ヶ辻駅」下車、北西に徒歩10分です。

近鉄奈良駅からの場合、「大和西大寺駅」で「橿原線」の「普通」に乗り換えです。
大和西大寺駅へは、特急以外のどの電車でもOKです。

※駅から喜光寺へのルートは特に案内表示などが充実している訳ではありません。尼ヶ辻駅から交通量の多い細い道をしばらく西に進み、途中1つ目の信号機のある交差点からは北向きに進む道を道なりに進み、高架道路に面する横断歩道が見えてきたらその横断歩道を渡って頂くとお寺が見えて参ります。

特急も急行も停車する、近鉄の大和西大寺駅よりは徒歩20分です。


ちなみに、奈良・西ノ京ロータスロードの最寄り駅は
唐招提寺 近鉄西ノ京駅 徒歩10分
薬師寺 近鉄西ノ京駅下車すぐ
西大寺 近鉄大和西大寺駅下車、南出口から徒歩3分

喜光寺へのバスでのアクセス

バスの場合、
近鉄奈良駅・JR奈良駅・近鉄学園前駅から利用できます。

近鉄奈良駅11番バス乗り場、JR奈良駅西口13番バス乗り場から「学園前駅(南)※奈良市庁前経由」行きに乗車、「阪奈菅原」下車、北に徒歩2分

近鉄学園前駅南口1番バス乗り場から「高畑町」行き乗車、または2番バス乗り場から「学園前あやめ池循環」乗車、「阪奈菅原」下車、北にすぐ

喜光寺への車でのアクセス

奈良市菅原町508

大 阪 方 面より

第二阪奈道 宝来インター出口をすすみ、阪奈道路バイパスの下、菅原交差点を左折してすぐ。

京 都 方 面より

京奈和道路 木津インター出口をおり、国道24号線をすすみ、右折して県道1号線(阪奈道路)をすすみ、菅原交差点を右折してすぐ。
※南大門前 駐車可能

奈良公園方面より

県庁や近鉄奈良駅前の大宮通りを西に進み、菅原交差点を右折してすぐ。

喜光寺の駐車場

南大門前駐車場 無料 乗用車 15台

喜光寺 拝観料

一般
大人500円・子供300円(小・中学生)

喜光寺の蓮の見ごろまとめ

喜光寺の蓮の栽培は約20年前から開始されたもので、歴史的に「蓮」の名所として知られてきた訳ではありません。
が、最近は、奈良の蓮のお寺として定着しています。

6月中旬~8月中旬が蓮の見頃ですが、7月の早朝が一番おすすめです。
拝観時間も通常は、9時~16時ですが、蓮の開花時期(7月中)の土日祝日は、拝観時間が7時~16時半になります。

また、弁天堂の周りを取り囲む弁天池には、「蓮」の「仲間」とも言える「睡蓮(スイレン)」が咲いています。

喜光寺は、蓮以外にも見どころのあるお寺です。

法話会やいろは写経などもあります。

喜光寺の見どころやいろは写経についてはこちらをご覧ください。