「万葉まほろば線」はJR桜井線のことです。

沿線は古代史の舞台です。

「大和は 国のまほろば たたなづく 青垣 山ごもれる 大和し美(うるわ)し」

『古事記』に記された倭建命(やまとたけるのみこと)の有名な歌

「まほろば」とは「素晴らしい場所」の意味だそうです。

まほろば線は東側の窓には、青垣・優雅な姿の三輪山も見れます。

105系の青の車両がおなじみですが、2019年3月には万葉まほろば線に新型車両「227系」がデビュー

年度内には最新車両に置き換えられることが既に決まっているそうです。乗るなら今のうちです。

奈良駅を起点に桜井駅までの路線です。明治時代に敷設されたということは重要路線

旧奈良駅は解体の危機を免れて観光案内所となっています。

卑弥呼の墓ではないかと推論されている古墳、箸墓古墳は邪馬台国の女王卑弥呼の墓と言われている。

奈良から天理、桜井を経て高田に至る桜井線は明治時代に開通した歴史ある路線。100年以上の時を物語るかのように「万葉まほろば線」の愛称が付けられていて、沿線には名所、旧跡が多い。そして「万葉」の名にふさわしく、難読駅だらけ路線でもある。

何しろローカルな路線なので一本逃すと次の電車は40分後。
この万葉まほろば線という名前は愛称で正式には桜井線と言うが、最初はガイドブックやネットで両方の名前が併記されずバラバラに使われているのを見ていたので同一の線だと思わず混乱した。

万葉まほろば線 路線図

奈良→京終→帯解→櫟本→天理→長柄→柳本→巻向→三輪→桜井→香久山→畝傍→金橋→高田

奈良→桜井までは

奈良→高田までは1時間に1本程度です。

万葉まほろば線の駅一覧 駅名は読める?

万葉まほろば線の駅名は、難解なことでも有名です。

何個読めましたか?

地元民でも、難解も間違います^^;

万葉まほろば線 京終

「きょうばて」と読みます。
もともと奈良の都(平城京)の端だったので京終という地名になったという。

奈良の南の玄関口として、整備されています。
改修により復元された駅舎ですが、復元にあたっては駅舎を新築した訳ではなく、その基本的な構造自体は当初より1898年(明治31年)5月11日に開業した時の建物の構造をそのまま使用

2019年2月からはカフェの営業も行われています。

周辺には、京終地蔵院、飛鳥神社(京終天神社)、称念寺、奈良町南観光案内所(鹿の舟)、徳融寺等があり、奈良町にも近いです。

奈良町南観光案内所(鹿の舟)は、奈良の人気カフェ「くるみの木」が運営する、観光案内所とカフェ・食堂が併設されています。
かまどご飯が頂ける「竈(かまど)」は朝食も人気です。

万葉まほろば線 帯解

おびとけ駅と読みます。駅の近くに安産祈願で有名な皇室御用達の帯解寺があります。開業明治31年。開業当時に竣工された木造駅舎が今でも使用されています。

万葉まほろば線 櫟本

いちのもと駅と読みます。これはホント難しい。
櫟はクヌギともイチイとも読むそうです。
明治31年(1898年)の姿をそのまま残すすてきな木造駅舎。
駅舎好きの方には、レンガ積み、跨線橋など、見どころはたくさんあります。駅から東にのびる道沿いには、かつての櫟本の集落の佇まいも楽しむことができます。

和爾下神社(ワニシタジンジャ)等も東に行くとあります

万葉まほろば線 天理

てんり駅と読みます。これは簡単ですね。

天理教の本拠地 天理の玄関口。近鉄天理駅も同じところです。

2017年4月にオープンした駅前広場「CoFuFun」

天理駅前から天理教教会本部まで繋がっている天理本通

天理教教会本部は信者でなくとも見学が可能で、365日24時間いつでもOKなんだそう。

また、天理大学に付属している博物館の天理参考館も見どころ十分です。

⇒天理教教会本部の見学についてはこちら

石上神宮 (イソノカミジングウ)は古代より朝廷の崇敬があつく、多くのご神宝を収蔵しています。
天理駅から徒歩で約30分、タクシーで約1300円程度です。

山の辺の道(ヤマノベノミチ)は奈良の春日山の山麓から桜井市の海柘榴市跡に至る日本最古の自然道ですが、天理から桜井の間を歩く方が多いです。

万葉まほろば線 長柄

ながら駅と読みます。1914年(大正3年)に開設

戦艦大和の乗組員(関係者)も出発前に参拝した大和神社 (オオヤマトジンジャ)が近くにあります。

万葉まほろば線 柳本

やなぎもと駅と読みます。

明治31年の開通時よりある駅です。

三角縁神獣鏡が発見された黒塚古墳
花の寺として人気の長岳寺
山の辺の道の休憩所も兼ねた天理トレイルセンター
天理トレイルセンターには、人気のお店 洋食勝井 (洋食katsui)があります。

万葉まほろば線 巻向

まきむく駅と読みます。
歴史ある桜井線の中で唯一、昭和以降に開業した駅で駅舎はなく、すれ違いもできない、いわゆる単式ホームです。

卑弥呼の墓ではないかといわれている古墳で、歴史的な大発見で話題になった纒向(まきむく)遺跡の大規模な遺構は、巻向駅のホームの傍の畑地で発掘されました。

纏向遺跡は3世紀に始まる遺跡で、箸墓古墳等を含む弥生時代末期から古墳時代前期にかけての集落遺跡。国の史跡に指定されています。

邪馬台国の中心地に比定する説があり、箸墓古墳などの6つの古墳が分布します。

周濠の一部は「箸中大池」としてため池百選の1つに選定されています。

万葉まほろば線 三輪

三輪駅を降りるとすぐ、大神(おおみわ)神社への参道です。三輪山全体が古代から信仰の対象です。

日本最古の道といわれる山の辺の道へもすぐに続きます。

大美和の杜展望台
狭井神社
桧原神社等も

万葉まほろば線 桜井

1893年(明治26年)に大阪鉄道の高田駅 – 桜井駅間が開通
1898年京終駅 – 桜井駅間が開業。京終駅・帯解駅・櫟本駅・丹波市駅(現在の天理駅)・柳本駅・三輪駅が開業。
1899年に奈良まで伸びる。

安倍文殊院は徒歩圏
談山神社
飛鳥
等へも近い

万葉まほろば線 香久山

かぐやま駅と読みます。
天香具山(あまのかぐやま)、耳成山(みみなしやま)、畝傍山(うねびやま)の大和三山の一つ。

天香具山の玄関口。藤原京跡も

万葉まほろば線 畝傍

うねび駅と読みます。

1893年に開業した畝傍駅は橿原神宮の最寄り駅。
現在の駅舎は1940年、昭和天皇のご訪問に合わせて建設されたもの。駅には貴賓室が設けられ、今上天皇もご成婚の際に利用されています。

昔は、近鉄が畝傍駅から橿原神宮前駅まで伸びていたそうです。、橿原神宮により近い近鉄橿原神宮前駅の利便性が高まったこともあり、皇室の方々も京都から近鉄に乗車するようになったそうです。

畝傍駅そのものも、大阪へより便利な近鉄の大和八木駅が徒歩10分圏内にあり、80年代には無人化。

おふさ観音 厄よけ等の寺
藤原宮跡
下ツ道(中街道)
今井町

万葉まほろば線 金橋

かなはし駅と読みます。イオンモール橿原(徒歩約10分)ができて、メジャーな駅に。

万葉まほろば線 高田

たかだ駅とよみます。
1891年(明治24年)- 大阪鉄道 (初代) の駅として開業

万葉まほろば線のドアが開かないって

万葉まほろば線の駅を見ていると、万葉まほろば線は古代史ファンには夢のような路線ですね。

ただ気を付けていただきたいのは、駅によっては、ドアの開閉がすごく限られていたりします!!

私はいまだに、あたふたしてしまいます。

天理駅・桜井駅・奈良駅・高田駅は大丈夫だと思うのですが、進行方向1両目の前の扉だけが開くだけの駅もざらです。

私が良く利用する、畝傍駅もそうです。

先日新型車両に乗車すると、ほかの乗客が、扉を閉めていました。

ドア開閉ボタンがあり、自分で開け閉めするようです。

長時間停車時に車内温度維持のために使われているようです。

万葉まほろば線のドアの開閉

長年の謎がすっかり解けました!!

まほろば線はワンマンカーなので、無人駅の場合は1両目の後ろから乗り、前から降りるシステムになっているんですね!!
無人駅じゃない、奈良・天理・桜井・高田ではドアがすべて開くようです。