吉野の如意輪寺は

南北朝時代に後醍醐天皇の勅願寺となったお寺です。

後醍醐天皇の御陵や楠木正成の長男正行の辞世の句を鏃で刻んだ扉もあります。

春には、御本尊如意輪観世音菩薩特別公開されます。

平成30年は4月7日~9日が公開日です。

例年、如意輪寺の位置する吉野の中千本もこの時期は桜も見ごろの時期になります。

桜の時期は朝の8時前までに金峰山寺を中心とする参道(お土産物屋さんや旅館街)を出るくらい早くいけば、車で移動もできます。

吉野山は桜の見ごろは平日でも交通規制されるので、車でのアクセスをオススメできないのですが、
如意輪寺は比較的車でのアクセスがオススメです。

しかも、バス停もあるので他も周りやすいです。
吉野の如意輪寺が桜の時にオススメの理由をお伝えします。

吉野の如意輪寺の桜はオススメ 如意輪観世音菩薩特別公開もあります

吉野の如意輪寺が桜の時にオススメの理由をお伝えします。

  • 大きな駐車場 如意輪寺駐車場が近くにある
  • 桜の時期の臨時バスが如意輪寺バス停でも止まる
  • 中千本に位置するのでなので、早くても遅くても桜を楽しめる時期が長い
  • 桜の時期は7時から拝観できる
  • 境内にしだれ桜がたくさんある。
  • 庭園と宝物殿の奥の、お茶処からの景色は絶景
  • 吉水神社へささやきの道経由でいける
  • 特別拝観もある
  • お坊さんが焼いてくれたピザが食べられる?

と色々オススメポイントがあります。

もちろん、宝物殿には、

「かえらじと  かねておもへば梓弓 なき数に入る 名をぞとどむる」
楠木正行が出陣の際詠んだ扉や、

後醍醐天皇が護持していたとされる桜材の金剛蔵王権現木像(重要文化財)なども陳列されています。
桜の一木造りで、運慶の高弟 源慶の作と伝わっています。

境内には正行一行の髷塚もありますし、

難切不動尊や京都に向けた後醍醐天皇の御陵もあります。

⇒島崎藤村も滞在した宿からのアクセスもいいです

吉野の如意輪寺の桜はオススメ

吉野山の尾根の桜が見れる

如意輪寺はこの地図にあるように中千本地域になります。

中千本と言っても、如意輪寺は金峰山寺などがある尾根に対面する山肌に建てられているので、

吉野山の尾根の桜や町並みが見れるんです。

滝桜の桜が見れる

また、滝桜の近くなので、少し歩くと滝桜を近くで見ることもできます。

五郎兵衛茶屋の桜が見れる

中千本で一番の桜の見所が五郎兵衛茶屋になります。実際にお茶屋さんがあるわけではなく、かつて五郎兵衛という人物が茶屋を開いていたから現在でもこう呼ばれているそうですが、ここの桜も見事です。

吉野の如意輪寺のしだれ桜が桜すごい

多宝塔に寄り添うように今が盛りと咲いているのが推定樹齢150年とされる大枝垂桜です。
他にも、たくさんの桜が咲いています。

吉水神社の一目千本桜へゆっくり散策しながら行ける

吉水神社までささやきの小径経由で30分もかからず行けます。

おまけですが、途中の「吉野の隠し湯」吉野温泉元湯で日帰り入浴をするのもいいですね。(GW期間中は日帰り入浴不可)
吉野温泉元湯で日帰り入浴(11:00~15:00)
要予約 前日~当日に電話予約(0746-32-3061)が必要です。
日帰り入浴料 700円

⇨吉野温泉元湯を楽天でチェック

竹林院群芳園や桜本坊へも近い

竹林院群芳園や桜本坊ヘも歩いて20分強です。
竹林院群芳園は豊臣秀吉が吉野の花見の時に、千利休が作庭し、一説には細川幽斎が改修したいわれています。
回遊式庭園で、四季折々の美しさを間近に味わえる大和三庭園の一つ。
しだれ桜も見事です。

桜本坊は夢見の桜のご縁で天武天皇が建立。
天武・持統帝の勅願寺とされました。

如意輪寺は吉野山の桜を堪能できるのはわかっていただけたとお思いますが、
アクセスもいいんです。

吉野の如意輪寺の桜はアクセスがいい

吉野山を車で行く場合、一番のネックは駐車場です。
如意輪寺はその駐車場が近くにあります。しかも通年利用できるので、紅葉の時にもオススメです。

如意輪寺駐車場

通年利用可能
観桜期のみ乗用車1台1,500円
乗用車 約200台
問合わせ TEL:0746-32-3008

如意輪寺には臨時バスのバス停がある

桜の季節(GWあたりまで)には吉野駅から中千本駐車場まで奈良交通が臨時バスを出してくれています。
4月の最盛期の2週間強は
8時台〜17時台から1時間に2本~4本運行され、料金が中千本公園まで360円
(その前後は9時台〜16時台)
途中停車は如意輪寺前のみです。

中千本公園から如意輪寺前は190円です。
参考までにH28年度の時刻表はこちら
⇨https://www.town.yoshino.nara.jp/kanko-event/narakoutsurinji.pdf

ささやきの小径が大活躍

奈良にもあるささやきの小径、同じ名称です。

奈良のささやきの小径は、春日大社から、志賀直哉旧居がある高畑に抜ける散歩道です。

吉野のささやきの小径は近鉄吉野駅から如意輪寺・五郎兵衛茶屋へ繋がります。

如意輪寺は近鉄吉野駅よりささやきの小道を散策しながら徒歩約35分です。

ささやきの小径は途中、吉水神社にも上がっていけるので、如意輪寺から吉水神社・蔵王堂にもアクセスがいいんです。

吉野の如意輪寺の如意輪観世音菩薩特別公開

例年、春に本尊・如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)が特別公開されます。
如意輪寺は平安中期の創建と伝えられます。

如意輪寺は浄土宗のお寺ですが、ご本尊は阿弥陀如来ではなく、如意輪観音です。
なんでも、元は真言宗のお寺で、江戸の始めに浄土宗に改宗した時、これまでのご本尊を粗末にはできないということで、そのまま如意輪観音をご本尊としたからだそうです。

平成30年は4月7日~9日に公開され、公開時間は9:00 ~ 16:00

吉野の如意輪寺のピザって

ピザは現在お休みのようです
如意輪寺で本格ピザ釜で焼かれたピザが食べれます。

副住職による焼きたての
難切りピザ、小坊主ピザ、蘇ピザの3種類があります。

また、入館料400円を払い、庭園と宝物殿もオススメです。

その奥の、お茶処からの風景が素晴らしいので、こちらは必ず利用してください。

境内のほうは人が多いですが、宝物殿のほうは少なくゆっくりとアレコレ見てまわれます。

吉野の如意輪寺のデーター

住所:吉野郡吉野町吉野山1024
如意輪寺駐車場 P1500円(運営協力金500円含む) 春以外は無料で駐車できます。
庭園・宝物館の拝観料:大人400円/高校生・中学生200円/小学生100円
拝観時間:4月観桜期:7時~17時/その他の時期:9時~16時
後醍醐天皇の御朱印付き御朱印帳1800円もあります
電話:0746-32-3008
近鉄吉野駅からささやきの小径を徒歩約35分
http://www.nyoirinji.com/

吉野の如意輪寺の桜の時期もオススメのまとめ

如意輪寺の桜の見ごろは中千本の見ごろの時期とほぼ同じです。

朝早めに行けば、200台の駐車場(1500円)に停められます。

如意輪寺はこの時期、7時〜拝観できるので、人の少ない時間に少し境内を散策して、

竹林院群芳園(8時~)、桜本坊(8時30分~)へ行くのがオススメです。

バスで奥千本へ、奥千本から上千本の水分神社や花矢倉展望台から五郎兵衛茶屋の桜を満喫して、如意輪寺へ

ここで如意輪寺の宝仏殿や庭園、そしてお茶処からの絶景の桜を満喫します。

もし、まだ歩くパワーがあれば、

ささやきの小径から吉水神社(9時~)へ(30分程度)/蔵王堂の拝観(8時30分~)から下千本へ歩いて、ロープウェイを利用して、吉野駅に

ここから中千本公園行きのバスで如意輪寺に戻ってくることも可能です。

これだけ、吉野を満喫すれば満足していただけると思います。

桜はその年によって見ごろの時期が違います。特別拝観の時に 下・中千本が見ごろなら、そちらを中心に、上千本も咲き始めていれば、こちらで紹介したコースも検討してみてください。

もちろん、如意輪寺&如意輪寺周辺をゆっくり楽しむだけでも吉野の桜は満喫できます。

下千本(しもせんぼん)、中千本(なかせんぼん)、上千本(かみせんぼん)、奥千本(おくせんぼん)と呼ばれており、例年4月初旬から末にかけて、下→中→上→奥千本と、山下から山上へ順に開花してゆくため、長く見頃が楽しめます。