吉野山といえば、桜ですが、上千本の吉野水分神社は子授けのパワースポットとして注目されています。

吉野水分(みくまり)神社は平成16年に世界遺産にも登録されています。

水分(みくまり)は水配りを意味で雨乞いの神様のようでしたが、

時代を重ねるとともに「みくまり」が「みこもり(御子守)」となまり、子守明神と呼ばれ子授けの神様、子供の神様として信仰を集めています。

実は、吉野水分神社には神武天皇のお母さん、玉依姫命(たまよりひめのみこと)が祀られているんです。

さらに、吉野水分神社の何がすごいかって、

豊臣秀吉がこの水分神社で、子宝祈願をしたそうで、授かったのが秀頼ということなんです。

他にも、江戸時代の国文学者で、「古事記伝」の
本居宣長先生も、ご両親がこちらの神社に祈誓して授かったもうし子なんだそうです。

吉野水分神社は子授けのパワースポット 豊臣秀吉や本居宣長との関連は!?

吉野水分神社は吉野山の上千本にあります。
世界遺産にも認定されています
ただ、車でも電車でもなかなか行きにくいところですが、子授けのパワースポットとしては歴史のある神社です。
ご祈祷などについてもご紹介します。

吉野水分神社は子授けのパワースポットと言われる理由は

水分神社と書いて、みくまりじんじゃと読みます。

「みくまり」⇨「みこもり(御子守)」⇨「こもり(子守)」と変化してきたようで

俗に子守さんと呼ばれ子宝の神として信仰されています。
吉野水分神社のあるあたりは子守地区と呼ばれます。

創建については不詳ですが、「続日本紀」の文武天皇2年(698年)4月29日条で、芳野水分峰神に馬を奉り祈雨したとの記述があるそうです。
今の社殿は、豊臣秀吉が子宝祈願をしてめでたく秀頼を授かって、
慶長10年(1605)に秀頼さんによって創建されたそうです。

広い回廊の隅っこに、秀頼さんが寄進した400年前の神輿も無造作に置かれているのもすごいです。

さらに、本居宣長も、父が吉野水分神社に祈誓した授かった子というのも有名な話です。

吉野水分神社と豊臣秀吉って

豊臣秀吉が文禄3年に吉野山に花見に来られた時、吉野水分神社に祈願して秀頼を授かり、

そのお礼として
秀頼が父秀吉の遺志をつぎ慶長9年9月に完成されたもので、

華麗かつ精巧を極めた桃山時代の代表的神社建造物として

建物全部が国の重要文化財に指定されています。

神輿の他にも、神楽の一式のようなお道具や豊臣秀頼御寄進の湯釜なども無造作に置かれています。

吉野水分神社と本居宣長って

本居宣長は、父定利が同社に祈誓した授かった子で
母から事ある毎に聞かされ育ち
13歳の時にお礼参りに参詣されています。

40歳頃からはじめた『毎朝拝神式』の中に、伊勢神宮や出雲の神々などと吉野水分神社も一緒に唱えられていたようです。

参詣も、13歳の時のお礼参りから、花見を兼ねた43歳、和歌山からの帰途の70歳の3度。

『菅笠日記』(43歳)や「吉野百首」(70歳)に参詣した時の歌も掲載されています。

吉野水分神社の所要時間

吉野水分神社は鳥居を潜り石の階を上り楼門をくぐり、中に入ると、

南に本殿、西に楼門と回廊、北に懸造の拝殿、東に幣殿があり、本殿と拝殿は向かい合って建っています。
中庭も、吉野の自然とマッチしているのどかな雰囲気です。

神社と言えば、広々した所が多いですが、ここは箱庭のような、
楼門から見れる空間だけですので、10分もあれば十分です。

が、お時間が許すなら、ゆっくり過ごされてもいいですね。

余談ですが、桜井識子さんの
「山の神様」からこっそりうかがった 「幸運」を呼び込むツボにも紹介されていて、神様とコンタクトしやすい場所としても紹介されていました。

吉野水分神社の子宝祈願や安産祈願は?

奈良まで、しかも、吉野まで行けないという方は
初穂料を郵送して祈願してもらうことも可能です。

お札/お守り/小さい着物と説明書が送られてくるようです。
お札は家の神棚にあげて毎日参拝。
お守りは肌身離さず。
小さい着物は布団の下に敷いて寝るそうです。

陣痛が来たら真ん中のおふだの『子』の字を切り取って

水に浮かべて飲めば必ず安産になるのだそうです。

以前、知り合いに聞いたのですが、現在の詳細については、後日更新します。

吉野水分神社データー

住所;〒639-3115 吉野郡 吉野町吉野山1612
エリア;上千本
拝観料;無料
拝観時間;8:00~16:00(4月のみ8:00~17:00) 休日 無休
駐車場;無料の駐車場あり(2台分ほどのスペース)
国宝;木造玉依姫命坐像(未公開)
重要文化財;吉野水分神社社殿、木造天万袴幡千幡姫命
TEL;0746-32-3012/0746-32-2717(広岡宮司宅・17時30分以降)

吉野水分神社へのアクセス 駐車場はあるの

吉野水分神社 世界遺産金峯山寺 蔵王堂から歩いて1時間少しですが、途中の坂は結構急です。

近鉄吉野駅からだと急な上り坂を歩くこと約1時間半から2時間という大変不便な立地です。

ハイキングだと思って、覚悟して吉野山歩きを楽しんでください。

場合によってはタクシーを利用することもオススメです。
20分程度で3000円程度です。

車の場合、4月〜GWは通行規制があッたり、駐車できずに寄れなかったりということもありますので、ご注意ください。

それ以外の時期は細い山道の部分もありますのでゆっくり対向車に注意して進んでください。
駐車場は、2台分ほど駐車できるスペースがあります。

吉野水分神社は子授けのパワースポットのまとめ

吉野水分神社は子授けのパワースポットとしては
子宝祈願はもちろんのこと、安土桃山時代からの建築物を見に、そして大自然を感じる事が出来るお勧めの子宝スポットです。
豊臣秀頼や本居宣長さんのこともありますが、

国宝の木造玉依姫命坐像があるように、
神武天皇のお母さんである玉依姫命が祀られている神社です。
春にシダレザクラ、初夏にスズランが美しい。こじんまりとしていますが、空気が変わる感じがする素敵な神社です。

ただ、アクセスは正直良くないですし、桜の季節は人が多いので、ゆっくりできないので、5月の中旬の新緑とスズランの時期がオススメです。

祈祷をお考えの場合は、前もって連絡しておくのことをオススメします。

是非訪ねてほしいですが、郵送でも祈祷は受け付けてくださいます。

また、奈良には、東西南北に祀られた四水分神社、大和国水分四社(都祁・宇陀・吉野・葛城)と呼ばれ、各地方の重要な水源となる河川の上流や分水嶺に祀られています。

⇨大和国水分四社についてはこちらにまとめています。