西行といえば、

「ねがはくは花の下にて春死なん そのきさらぎのもち月の頃」

の句とともに、桜を愛した歌人として有名です。

吉野山の桜を愛し、40首もの歌を詠んでいます。

その、西行が過ごした小さな庵が吉野山の奥千本の山の奥にあるんです。

西行庵
西行庵

なんでも、西行法師は、出家して間もない25才前後の頃、俗世を避け、こちらの小さな庵で3年間を過ごしたとか。

西行庵はアクセスも金峯神社から山道(一部大峯奥駈道)を歩いていくしかありません。

以前は、古い庵と春になると山桜がひっそりと桜を咲かせていましたが、数年前整備され、さらに、22世紀吉野桜を愛でる会の活動で、西行庵周辺の山に、多くの桜が植えられています。

まだまだ、多くの桜はこれからですが、10年後20年後には見事な桜山になりそうです。

また、西行庵は秋には吉野山屈指の隠れ紅葉スポットとしても有名です。

西行庵のある吉野山の奥千本へのアクセス

西行庵は吉野山の奥千本の端、杉や桜の古木がおおう山の中にあります。西行を慕って訪れた芭蕉の句碑なども近くにあります。

吉野山の奥千本へのアクセスはバスや車を使っても、最後は徒歩で20分ほどは山の中を歩かないといけません。

金峯神社から西行庵のアクセス

西行庵は吉野山の奥千本にある、世界遺産の金峯神社から歩いてアクセスします。

金峯神社
金峯神社の桜

金峯神社は藤原道長が祈願したこともある、吉野山の地主神、金山毘古命を祭神とする神社です。

西行庵 アクセスマップ
西行庵 アクセスマップ

こちらの地図のように、西行庵までは左回りに行って帰ってきます。行き帰りどちらも20分はかかります。

西行庵 アクセス
西行庵 アクセス

最初の坂が結構急です。石の部分は雨の日などはよく滑るので気を付けましょう。

西行庵
西行庵 アクセス

右の道を進むと、更に分かれ道があります。

こちらに書かれている、鳳閣寺は678年(弘文7)、修験道の開祖である役行者が勅命により、国家安泰を祈願する道場として開山したのがはじまりといわれています。

西行庵
西行庵 アクセス

ここから、西行庵へは下り坂になります。
道は狭くてすべりやすくて、ガードするような手すりのようなものもないのでスリル満点?です。

しっかりとした靴でいくことをおすすめします。

西行庵 アクセス
西行庵 アクセス
西行庵 桜
西行庵の桜

桜が見ごろでした。

小さな庵と休憩スペースがあります。

庵の内部には西行さんの像が安置されていました。

西行庵
西行庵と西行像
西行庵
西行庵

西行庵

なかなかの見晴らしです。

私も何度か西行庵は来ましたが、こんなに人のいる西行庵は初めてです。

西行庵 桜
西行庵の桜

西行庵から少し離れて、苔清水があります。

苔清水
吉野山奥千本の苔清水

 

西行庵 アクセス
大峯奥駈道

金峯神社へのアクセス

日頃歩かれてる方や、山歩きが目的の方が金峯神社を目的にする場合は、ロープウェイの山上口や下千本駐車場から歩くのもいいかもしれませんが、かなりしんどいです。バスで金峯神社まで来て、歩かれるのが良いかと思います。

金峯神社から西行庵・苔清水と1時間弱ですが、金峯神社までのアクセスをご紹介します。

電車の場合
桜のシーズンは、吉野駅から奈良交通バスで中千本公園へ行き、奥千本行きのバスに乗り換え奥千本へ行きます。

通常シーズンは、吉野駅からロープウェイで吉野山山上駅に上がり、そこから奥千本行のバスに乗ります。

車の場合
奥千本駐車場と大々的に書かれた駐車場はありませんが、駐車スペースはあります。

桜のシーズンは、細い山の道を観光客の方も多いので慣れない方にはなかなかハードルが高いルートになります。
脚に問題がなければ、奥千本行のバス停を奥千本の方に進むと何カ所か民間の駐車場があります。
そこに車を停めて奥千本へのバスにのるのがおすすめです。
帰りは、上千本を通って吉野山の尾根の町並みを見おろしながら降りてきましょう。
ただ、台数が多くはないので、いっぱいになることもありますのでご注意ください。

通常シーズンは、奥千本の修行門周辺の駐車スペースに停めるといいでしょう。

タクシー
タクシーの場合は金峯神社の修業門を通って、金峯神社の近くまでいけます。

桜のシーズンは、吉野駅・吉野神宮駅ともにタクシーは捕まえにくいです。予約をしておくのおすすめです。
通常20~30分程度で金峯神社まで行けます。料金は3000~4000円ですが、渋滞に巻き込まれる場合は何とも言えません。

通常シーズンは、吉野神宮駅からタクシーに乗ります。駅前にタクシーがない場合電話して呼びましょう。
金峯神社まで20分程度、料金は3000円程度です。

西行庵の桜

西行庵 桜
西行庵の桜

西行の出家の理由については、親友の死や失恋などいろいろなせつがあります。

大河ドラマの平清盛では藤木直人さんが演じておられました。劇中で和歌を詠むシーンが印象的でしたね。

出家後は吉野山にも頻繁に訪れ、桜のはかなげさと人間の死生観を重ね合わせたすばらしい歌を数多く残し、

日本人の美意識や人生観に大きな影響を与えたと言われています。

松尾芭蕉や、幕末に活躍した高杉晋作も西行を尊敬していたのだとか。

西行 (新潮文庫)

西行庵の紅葉

西行庵の紅葉

奥山感がすごいです。
20代の才能豊かな青年が何を思って過ごしていたのか不思議な気持ちになります。

また、金峯神社から上千本の方に歩いていく途中には紅葉の見事な高城山展望台もおすすめです。
⇒吉野山の紅葉の見頃とアクセス